美術館に乾杯! ウッドワン美術館 その三
小野竹喬の‘夕空’(1953年) 山本丘人の‘高原’(1957年) 福田平八郎の‘鯉’(1954年) 片岡球子の‘面構葛飾北斎’(1987年) 8月もあと一日、残暑は残るだろうが徐々に秋モードに入っていく。秋に 相応しい果物というと柿があるが、世代間で柿に対する親しみの度合いが ちがうかもしれない。若い人は柿を食べるのだろうか。適当な硬さで甘み...
View Article美術館に乾杯! ウッドワン美術館 その四
杉山寧の‘しゅく’(1992年) 山口蓬春の‘月明’(1967年) 東山魁夷の‘フレーデンスボーの森’(1963年) 高山辰雄の‘朝の気’(1994年)...
View Article美術館に乾杯! ウッドワン美術館 その五
高橋由一の‘官軍が火を人吉に放つ図’(1877年) 黒田清輝の‘木かげ’(1898年) 藤島武二の‘屋島’ 青木繁の‘漁夫晩帰’(1908年) 美術館で開催される展覧会へ長く通っていると、美術の教科書にでてくる絵 と遭遇し大きな感動をおぼえることがある。2012年東芸大美で開かれた 高橋由一展に出品された‘鮭’はそんな一枚。おおげさにいうと、NYのMoMA...
View Article美術館に乾杯! ウッドワン美術館 その六
岸田劉生の‘毛糸肩掛せる麗子肖像’(1920年) 竹久夢二の‘平戸懐古’(1919年) 安井曾太郎の‘赤衣婦人立像’(1914年) 梅原龍三郎の‘富士山図’(1953年) 東京ステーションギャラリーで‘岸田劉生展’(8/31~10/20)がはじ まった。来週出かけることになっているが、チラシなどが手元にないため...
View Article美術館に乾杯! ウッドワン美術館 その七
ゴッホの‘農婦’(1885年) 藤田嗣治の‘イヴ’(1959年) 前田寛治の‘少年の像’(1928年) 林武の‘赤富士’(1967年) 香月康男の‘桐花’(1970年) ゴッホ(1853~1890)の‘農婦’は2003年話題になった絵。当初 1万円の予想額でしかなかったのに競売直前にゴッホと真作とわかりウッド...
View Article美術館に乾杯! ウッドワン美術館 その八
ガレの‘蜻蛉文花瓶’(1889年) ガレの‘藤文ランプ’(1920年) ドーム兄弟の‘あざみ文花瓶’(1897年) バカラ製‘象の時計’(1993年) 愛好家の多いエミール・ガレ(1846~1906)のガラス工芸品に心を 奪われた人はそのどれかひとつでも自分の家に飾りたいと思うかもしれない。 そして、財力に恵まれたコレクターはこの新しい美の様式、アールヌーヴォ...
View Article美術館に乾杯! 蘭島閣美術館 その一
総檜造りの蘭島閣美 福田平八郎の‘雪庭’(1936年) 福田平八郎の‘花の習作(春日)’(1962年) 小野竹喬の‘春日野’(1930年) 池田遙邨の‘嵐山渡月橋’(1985年) 2004年、瀬戸内海に浮かぶ島、下蒲刈町(2003年呉市と合併)に ある蘭島閣美で開催された福田平八郎展にめぐりあった。この美術館につい...
View Article美術館に乾杯! 蘭島閣美術館 その二
梅原龍三郎の‘少女’(1973年) 石本正の‘香’(1994年) 杉山寧の‘蕩(とう)’ 須田国太郎の‘黄豹’(1944年) 美術館が芸術家の回顧展を主催するときは生誕○○年とか没後○○年とかに 絡めて企画することが多い。梅原龍三郎(1888~1986)は昨年が 生誕130年で2016年だと没後30年にあたっていた。だが、どこの...
View Article美術館に乾杯! ふくやま美術館 その一
岸田劉生の‘麗子十六歳之像’(1929年) 岸田劉生の‘静物’(1917年) 奥田元宋の‘若葉の頃’(1946年) 池田遙邨の‘みなとの曇り日’(1914年) JR福山駅のすぐ近くにあるふくやま美で忘れられないのは2003年に 開館15周年を記念して行なわれた‘岸田劉生・麗子展’。蘭島閣の福田平 八郎展同様、この回顧展にもびっくりするほどいい絵が集まった。その...
View Article美術館に乾杯! ふくやま美術館 その二
国宝‘短刀 銘 左 筑州住’(南北朝時代 14世紀) ポモドーロの‘球体をもった球体’(1978~80年) デ・キリコの‘広場での二人の哲学者の遭遇’(1972年) 須田国太郎の‘冬の漁村’(1937年) 美術館はお宝があると何度も足を運びたくなる。例えば、国宝が1点どん と飾られていれば規模が大きくなくても美術館のイメージはぐっと上がる。...
View Article美術館に乾杯! 鹿児島 長島美術館 その一
長島美術館の外観 シャガールの‘緑のバイオリン弾き’(1923年) キスリングの‘若い男の肖像’(1939年) ポロックの‘コンポジション’(1938~41年) 広島に住んでいたとき5日くらいかけて九州をぐるっと回ったことがある。 長崎でちゃんぽんと松翁軒のカステラを美味しくいただき、そのあと雲仙 の地獄めぐり。長崎県からはまた九州自動車道に戻り次の目的地、鹿児島...
View Article美術館に乾杯! 鹿児島 長島美術館 その二
ドガの‘水浴’(1894年) マイヨールの‘地中海’(1902~05年) ‘錦手群猿図双耳花瓶’(19世紀後半) ‘金襴手竹藤絵扁壺’(19世紀後半) 日本では印象派の人気が高いので例年のように展覧会が開催される。そのた め、印象派およびポスト印象派のオールスター画家だとスーラを除いてほと んど回顧展に遭遇した。回数の多いグループがモネ、ゴッホ、ルノワール、...
View Article美術館に乾杯! 鹿児島 尚古集成館
‘紅色切子椀’(19世紀中頃) ‘紅色切子三段重’(19世紀中頃) ‘藍色切子脚付蓋物’(19世紀中頃) ‘藍色切子脚付杯’(19世紀中頃) 関心を寄せているやきものが登場する展覧会は見逃さないようにしているが、 ガラス工芸についても熱くチェックしている。海外のものではなんといって もガレやドーム兄弟らのフランスアールヌーヴォー様式でつくられたもの。...
View Article待望の‘歌川豊国展’!
‘役者舞台之姿絵 まさつや’(1794年 太田記念美) ‘子どもの戯れ’(1798~1800年 太田記念美) ‘三福神’(1801年 日本浮世絵博) ‘座頭の行列’(1801年 東博) 歌川豊国(1769~1825)は浮世絵展が開催されるときには必ず登場 する人気の浮世絵師。ところが、なぜかこれまで回顧展に遭遇しなかった。...
View Article期待値以上の‘美濃の茶陶’展!
‘志野山水文鉢’(16~17世紀 愛知県陶磁美) ‘鼠志野茶碗 銘横雲’(16~17世紀 野村美) ‘黄瀬戸大根文輪花鉢’(重文 16~17世紀 相国寺) ‘織部扇面形蓋物’(17世紀) 昨年秋に根津美で開催された‘新・桃山の茶陶’をリレーするように現在、サン トリー美では‘美濃の茶陶’(9/4~11/10)が行われている。やきもの展...
View Article美術館に乾杯! 福岡市美術館 その一
シャガールの‘空飛ぶアトラ―ジュ’(1945年) ダリの‘ポルト・リガトの聖母’(1950年) ミロの‘オルガンを聴いている踊り子’(1945年) 三岸好太郎の‘海と射光’(1934年) 近現代アートならパリのポンピドーやNYのMoMA、グッゲンハイムへ足 をのばすのが手っ取り早いが、一部の日本の美術館にもアッと驚くほど...
View Article美術館に乾杯! 福岡市美術館 その二
デルヴォーの‘夜の通り’(1947年) ド・スタールの‘黄と緑の長方形’(1951年) ロスコの‘無題’(1961年) ステラの‘バスラ門Ⅱ’(1968年) いろいろ出かけた海外の美術館のなかで画家のホームグラウンドとして主要 作品が展示されている美術館を思い返すとそこには大きな喜びがふわふわと 浮かんでいる。ベルギーのブリュッセルにあるベルギー王立美ではシュルレ...
View Article美術館に乾杯! 福岡市美術館 その三
野々村仁清の‘色絵吉野山図茶壺’(重文 17世紀) ‘病草紙 肥満の女’(重文 12世紀後半) ‘泰西風俗図屏風’(重文 17世紀初) 尾形乾山の‘花籠図’(重文 18世紀後半) 福岡市美の所蔵する作品の幅は広く、日本美術の名品も数多くある。作品の インパクトが強ければ強いほどそれをもっている美術館の名前も胸に刻まれ...
View Article美術館に乾杯! 福岡市美術館 その四
牧谿の‘韋駄天・猿猴図’(南宋~元時代 13~14世紀) 横山大観の‘寒山拾得’(1915年) 冨田渓仙の‘御室の桜’(1933年) 高島野十郎の‘早春池畔’(1953年) 日本では人気の高い牧谿は南宋から元初にかけて活躍した禅林の画僧。どこ かの美術館が‘牧谿展’を企画するのを夢見ているがまだその気配がない。これ...
View Article美術館に乾杯! 下関市美術館
狩野芳崖の‘懸崖山水図’(19世紀) 上村松園の‘楚蓮香’(1924年) 藤田嗣治の‘パリの小学校’(1931年) 岸田劉生の‘花持つ裸の麗子’(1922年) 松本竣介の‘街にて’(1940年) 東芸大美では数あるコレクションが定期的に公開される。今が足を運ぶこと がなくなったが、追っかけ作品があるためできるだけHPで出品作をチェック...
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