切手シリーズ ‘自然の記録 第五集 「衆鱗図」’(2025年1月22日)
伊藤若冲の‘動植綵絵 群魚図’(1758~66年 三の丸尚蔵館)
歌川広重の‘伊勢海老 芝えび’(1834~35年 ジョルジュ・レスコヴィッチ氏蔵)
歌川広重の‘いさき かさご’(1834~35年 ジョルジュ・レスコヴィッチ氏蔵)
みどりがめさんから教えてもらった切手シリーズ‘自然の記録 第五集
「衆鱗図」’(2025年1月22日発売 1100円)を今日、郵便局で
購入した。2/25に取り上げた‘衆鱗図’が切手シリーズとなって発売されてい
たとは!記念切手は小さい頃少しは買ったことがあるが、もう何十年も縁がな
かった。関心の高い絵柄が切手になったので世の中にたくさんいる切手マニア
のなかに臨時で入れてもらった。
魚など水生生物が723図描かれている‘衆鱗図’(1759~61年 香川県立ミュージアム)から今回10図が切手になった。上の5つは左からマダイ、ハタタテダイ、タコ、カザミ、ハントクラゲ。そして、下の5つは同じく左からマンボウ、シマハギ、?(上も下も札名なし)、ランチウ、ミノカサゴ。このなかで気を惹くのはマダイ、マンボウ、ランチウ。余白の魚はハマチ。
若い頃、高松市で1年仕事をしていたので香川県には愛着がある。当時は美術への好みは普通だったから県立ミュージアムにこんな豪華な博物図譜があったことは知る由もない。時が流れて、大河ドラマ‘べらぼう’のお陰でその情報に接することができた。切手にもなったのだから、次は特別展で多くの絵が披露されたら大きな喜びとなる。ミューズの微笑におすがりすることにした。
この10図をみたらコラボさせたくなるのが、伊藤若冲(1716~1800)の‘動植綵絵 群魚図’、酒井抱一(1761~1828)の‘河豚と烏賊図’、そして浮世絵としてぐんと楽しめる歌川広重(1797~1858)の‘魚づくし’シリーズに登場する‘伊勢海老 芝えび’や‘いさき かさご’。昨年あべのハルカス美でお目にかかった摺りが抜群にいいジョルジュ・レスコヴィッチ氏が所蔵する‘魚づくし’が目に焼き付いているので、いつか‘衆鱗図’の本物をという思いが強い。