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Channel: いづつやの文化記号
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大倉集古館で11/2から‘志村ふくみ展’!

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    ‘秋霞’(1959年 京近美)

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    ‘湖北残雪’(1981年 東近美)

今年は浮世絵展の大当たりで、満足度の高い特別展が4つ行われた。‘鳥文斎
栄之展’(1~3月 千葉市美)、‘大吉原展’(3~5月 東芸大美)、‘浮世
絵の別嬪さん’(4~6月 大倉集古館)、‘広重展’(7~9月 あべのハル
カス美)。このなかで展示情報がひょいと入ってきて急遽出かけたのが大倉
集古館。果たして、歌麿や北斎の肉筆画のいい作品がたくさん並んでおり、
テンションがすぐMAXになった。

この浮世絵展で大倉集古館のイメージが変わった。何度もここへ足を運んで
いるが、所蔵品の名品をみていい気持になるのがいつもの楽しみ方。だから、
他館や個人蔵の作品が登場する特別展が行われるのは美術ファンにとっては
喜ばしい変化である。で、今後の展覧会計画を尋ねるとチラシを渡された。
そこに大変嬉しい特別展が載っていた。それは11/21(木)からはじまる
‘志村ふくみ100歳記念’展(来年1/19まで)。

染色家で紬織の人間国宝に指定されている志村ふくみの回顧展は運よく
2016年、世田谷美で開催された‘母衣への回帰 志村ふくみ’にめぐりあっ
た。小さいころから着物に馴染んでいたので、着物の展覧会へは関心が深い。
草木からの自然染料で染められた糸によって織りあげられた作品がどどっと
飾られており、‘秋霞’(大倉集古館に出品)や‘湖北残雪’などを息を呑んでみて
いた。

2度目となる大倉集古館では2016年以降につくられた作品がみられるので
楽しみ。どんな着物が並ぶのか、期待できそう。


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