第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は侍ジャパンがアメリ
カを3-2で下し、2009年以来3度目の世界一に輝いた。拍手々!
昨日のメキシコとの準決勝でみせたドラマチックな逆転勝ちとはちがって、
今日の決勝戦は日本が主導権をとっての試合展開となった。このいい流れを
つくった立役者は5番の村上。2回の表、当たり屋ターナーのソロホームラ
ンで先制されたが、その裏先頭バッターの村上がいきなり見事なホームラン
を放ちすぐ同点とした。ほれぼれするようなきれいなスイングで左翼2階席
に叩き込んだこの一発で大リーグのスカウトたちは村上の打撃力はワールド
クラスだと確信したにちがいない。
そのあと岡本のヒットや中村の四球などみんなが繋ぐ野球に徹し、さらにも
う1点とった。この回にアメリカをリードしたのが大きい。そして、
3,4回を今永のあと登板した戸郷がびしっとゼロで押さえ、そのあとも
5回から7回まで1イニングずつ高橋、伊藤,大勢が大リーグのスーパース
ターたちに臆することなく投げ切り強力打線を封じ込んだ。そして、4回裏
の岡本のレフトへのホームランでリードを2点として、8回ダルビッシュに
つないだ。昨年のナ・リーグのホームラン王のシュワーバーに粘られたあげ
くソローホームランを打たれ1点差に迫られたが、9回にクリーザーとして
でてきた二刀流の大谷が圧巻のピッチングをみせ、エンゼルスの同僚トラウ
トをすごい曲がりのスライダーで三振にきってとりゲームセット。この対戦
は圧巻だった!
日本の勝利は投手陣の強さによるもの。ストレートに威力があり、いいフォ
ークを投げるピッチャーが次々とでてくると大リーグが誇るスーパースター
トいってもそう簡単には打てない。やはり野球は投手力が勝利の鍵を握って
いる。そして、‘もってる’大谷のチームのみんなに元気をあたえる投打の目を
見張らさせるパフォーマンスも日本の王座奪還に大きく貢献した。3年後、
アメリカがもっとレベルの高い投手を揃えてきたらどうなるか。繋ぐ野球を
さらに進化させ連覇を目指す侍ジャパンとの真の日米頂上決戦が今から楽し
みである。