来月、東博で待望の展覧会がはじまる。昨年お出ましの予定だった聖林寺の
国宝‘十一面観音立像’がようやく東京に登場するのである。展示の会期は
6/22~9/12。仏像好きの人ならしっかり見られたかもしれないが、
今年の2月、NHKの‘歴史秘話ヒストリア!’が聖林寺の十一面観音物語を情
報満載でとりあげてくれた。おかげで静嘉堂文庫のキャッチコピーのように
‘行くぞ、東博!’ モードにだんだんなっている。
奈良の桜井市にある聖林寺へは4年くらい前からクルマで行ってみようとい
う気運になっていた。それがなかなか実現しなかったが、昨年運よく聖林寺
まで出かけなくても東博でみれることになっていた。だが、新型コロナの感
染の影響でやむなく展覧会はいったん無しに。もう中止になるのではないか
と気が気でなかったが、有り難いことに展示は今年6月に延期ということに
なった。聖林寺をはじめて離れて東京で披露されるというのは思ってもみな
かった大英断。これほど嬉しいことはない。大勢の人が集まりそうだが、
奈良時代につくられた仏像の最高傑作といわれるこの観音様をしっかり目に
焼きつけようと思う。番組で指摘されていた仏像が迫ってくるような感覚が
味わえるだろうか。楽しみ々
聖林寺の十一面観音との対面が果たせたら、追っかけ国宝仏像の残り2つに
ついてもそう時間をあけずみにいく段取りを整えたい気持ちに今は傾ている。
その仏像は奈良の法華寺にある‘十一面観音立像’と大阪の河内長野市の観心寺
に収蔵されている‘如意輪観音坐像’。法華寺の十一面観音は光背に使われてい
る蓮の葉と蕾をつけた茎が強い磁力を放っている。このフォルムでいっぺん
にこの仏像に引き寄せらえれた。法華寺は奈良市にあるから迷わずに行けそ
う。十一面観音が特別開扉されるのは10/25~11/10。
一方、‘如意輪観音坐像’のほうは見れるのは4/17と18の2日だけ。
そして、大阪は土地勘がないので観心寺までどういうルートで到着するのか、
このあたりの情報を集めて日程を組むことになる。順番としては法華寺が先
になりそう。