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Channel: いづつやの文化記号
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美術館に乾杯! 神奈川県立近代美術館 その一

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      片岡球子の‘面構 葛飾北斎’(1971年)

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      片岡球子の‘面構 足利尊氏’(1966年)

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     鏑木清方の‘お夏清十郎物語’(1939年)

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     山口蓬春の‘宴’(1960年)

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    横山大観の‘日本心神(富士山)’1940年)

神奈川県近美(鎌倉別館)は鶴岡八幡宮から北鎌倉のほうに徒歩で10分く
らいのところにある。山口蓬春記念館のすぐ前にある葉山館は企画展だけを
行い所蔵作品も企画展もみれるのは鎌倉別館のほう。今年は鎌倉別館で残念
なことがあった。2月からはじまった関根正二展に出かけることを決めてい
たが日程調整していたら、新型コロナウイルスの感染で会期途中で打ち切
りになってしまった。これは悔いが残る。開幕した直後に行っておけばよか
った。

北海道の出身で103歳まで生きた片岡球子(1905~2008)という
女流日本画家の名前は‘面構 葛飾北斎’によってインプットされた。歴史上
の人物をとりあげ‘面構シリーズ’としてトランプの王様カードのように描い
ていくという発想がおもしろい。この美術館は最初に描いた‘足利尊氏’などを
含めて18点所蔵している。運よく2度回顧展にめぐりあったので浮世絵師
や足利将軍を存分に楽しんだ。

鏑木清方(1878~1972)の家が鎌倉別館からそう遠く離れていない
ところにあるから‘お夏清十郎物語’(全六面)を所蔵しているのはすぐ腹に
落ちる。そして、山口蓬春(1893~1971)の埴輪が登場する‘宴’も
美術館と相性がいい。はじめてこの絵をみたとき蓬春のアイデアに感心した。
古代日本の風景を埴輪の宴で表現するのだから恐れ入る。

横山大観(1868~1958)は富士山を数多く描いた。‘日本心神(富士
山)’は雲海に頂だけをだす富士が手前の絶妙に並べられた松の木と浜辺に
打ち寄せる青い波に食われそうな感じ。


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