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Clik here to view. ランブール兄弟の‘ベリー公のいとも豪華なる時祷書:5月’(1410年 コンデ美)
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Clik here to view. ジョットの‘パドヴァのアレーナ礼拝堂’(1303~06年)
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Clik here to view. ジョットの‘アレーナ礼拝堂:キリストの哀悼’(1303~05年)
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Clik here to view. ピエロ・デッラ・フランチェスカの‘慈悲の聖母’(1445年 サンセポルクロ市美)
西洋絵画に関心をもったころからその中心にどんとあたったのがルネサンス絵画と印象派。そのため作品とのつきあいは一番長く名画への思い入れはとても強い。
海外の美術館をみてまわるとき鑑賞する機会がもっとも多いのはルネサンスやバロックを中心とした古典絵画。観光目的で海外に出かけたとしてもツアーのなかに例えばルーブルやプラドやウフィッツイなどは必ず組み込まれているので美術にそれほど詳しくなくても一時的には西洋絵画のど真ん中を楽しんでいることになる。
こういう旅をしたあと美術の真髄に深く入っていきたいと思うようになると絵画の世界の探索がはじまる。すると、普通のツアー旅行に参加しているだけではとても目にすることができないスゴイ作品があることがわかってくる。でも、こういうケースでは実際に鑑賞するとなるとそう簡単にはいかない。
そんな思いがずっと続いているのがパリの北50㎞くらいのところにあるシャンティイのコンデ美、ここの至宝中の至宝がランブール兄弟の‘ベリー公のいとも豪華なる時祷書’。はじめて絵の存在を知ったのはもうずいぶん前のことだが、その頃はこの美術館を訪問すればみれると思っていた。ところが、後でこれは一般公開はされてない特別な美術品であることがわかった。だから、これからも心を奪われるのはずっと夢のなかだけ。
ジョット(1267~1337)はフィレンツのウフィッツイを訪問したりアッシジのサン・フランチェスカ聖堂へ足を運び連作‘フランチェスカ物語’をみたので画集にでている代表作はかなりみたことになる。しかし、ある絵をみないとこの画家に最接近したとはいえない。
それはパドヴァのアレーナ礼拝堂に描かれている連作‘イエスキリスト物語’。パドヴァはヴェネツィからはクルマで1時間ほどで行ける距離だからその気になれば出かけることはできるが、このフレスコ壁画をみるためには予約が必要になる。そのためイタリア旅行の実行計画をつくるとなると結構面倒。わが家はまだ機が熟してない。
ピエロ・デッラ・フランチェスカ(1416~1492)の画業がとても詳しく書かれた本が2004年、岩波から‘世界の美術’の一冊として出版された。このシリーズにとりあげられた画家は10人。ルネサンスではミケランジェロとピエロ・デッラ・フランチェスカの二人。この本を熱心に読んだおかげでピエロにのめり込んだか、‘慈悲の聖母’などみたい絵がたくさん残っている。いつか画家の生地、サンセポルクロに行ってみたい。