開幕して14、15試合を消化したプロ野球、どこが強いかはこのくらいの試合数ではまだいえない。
チームの総合的な力がでてくるのが40試合くらいを戦ったころ。この時点で勝率5割を上回れるチームとそうでないチームがはっきりしてくる。
関心の高いパリーグの首位は西武、10勝5敗。以下オリックス、楽天、日ハム、ロッテ、ソフトバンクの順。
予想外だったのがソフトバンク、勝てないのは打線が振るわないから。投手力がよくてもこの打力だと今年も苦戦しそう。頑張っているのがオリックス、監督が代わり日ハムから糸井は入ってきたのが大きなプラスになっている。
前任の岡田は阪神の監督をやっていたときもそうだったが、プライドが高く監督然としているところがあるから、選手たちは重い空気のなかでプレーをしていたのだろう。それが選手としての名声はないがコーチ術に長けていた森脇に代わり、チームの結束力が高まったことがいい結果を生んでいる。今年は強くなるような気がする。
逆に下手をするとBクラスに終わりそうなのが日ハム、糸井をトレードに出した影響が大きくでている。それと気になるのが栗山の監督としての能力。どうも威張り病がでている感じ。一年目でいきなり優勝したので自分の監督としての能力を過信しているのでは。
迷走しているとしか思えないのが新人の大谷に二刀流をやらせていること。日ハムは大谷をバッティングでスターにしたいと思っているのだろう。だったら、大谷にそういったらいい。大谷だって本音はバッターをやりたいのかもしれない。糸井を出したのは大谷への期待が大きいことの現れ、数年のうちに中田、大谷の2枚看板で勝利に突き進もうという目論見であろう。
大谷のあのどっしりとした構えは絵になるから、二人がビッグな選手に成長したら日ハムの黄金時代がやってくる。そして、斎藤祐ちゃんが肩痛を克服してがんばってくれたら、日ハムの人気はそれこそ全国区になる。
大谷は今は気が張っているからなんとか二刀流をやれるが、いずれどちらも悩むときがくる。すると、この選手は心はあまり強くなさそうだから調子は低迷を続ける。早く投手か打者か決めてやるのがいい。さて、栗山はどちらを決断するのか?