今年のプロ野球は飛ぶボールの影響で打撃力の差が勝敗に大きくかかわってくるという話を先月書いた(拙ブログ5/11)。その飛ぶボールについて日本野球機構(NPB、球団の経営者団体)がようやく認めた。
これまでNPBはずっと仕様変更はしてないといってきたが、このウソが通じなくなったので本当のことを今頃明らかした。球団を経営する側の人間の考え方、行動にはいつもながら呆れかえる。選手やファンのことなどちっとも考えないまったくひどい組織である。以前からNPBには愛想をつかしているので、とくに驚くことは無いが、こういう隠ぺい体質、ファン無視の態度が繰り返えされると、相も変わらずダメな組織だなと思ってしまう。
NPBはボールをつくっているミズノにもウソをつかせていた。シーズンがはじまったらすぐボールが飛ぶことはわかるのに、なにを勘違いしたのか‘ボールの仕様は昨年と同じという方針でずっといくからな’、で2ヶ月半とおしてきた。この間球団サイドはなにもコメントしない。選手、監督、コーチ、解説者、ファンはみなわかっている。なにをいまさらである。
これだけホームランが飛び交い、乱打戦が多くなると打撃力があるチームのほうが断然優位。打てないチームは上位には食い込めない。もちろん、投手力がよくないと優勝にはとどかないが、今年は飛ぶボールなので、投手陣をそろえたチームでも失点を少なくするのは大変。勝負は打力で決まる。
NPBがボールの仕様をまた昨年のものに変えることはないのだから、ペナントを狙うのなら打撃の強化が最優先課題になる。飛ぶボールを利用した打ち方をよく考える、これは打撃コーチの仕事。ポイントはとにかく振り切ること、するとホームランが思いのほかでる。バッターは気持ちがいいはず。昨年はこのくらいのスイングではスタンドにとどかなかったのに今年ははいってくれる。みているファンも乱打戦のほうが楽しい。
投手は今年は厄年と思って打たれてもあまり気にしないこと。ボールのせいにしてしまう。また、バッターも打ち損じや打ち疲れがあるから、極端に慎重にならず持ち球を信じて投げる。それでOK。率直にいわせてもらえれば、投手陣には悪いがバッターが元気に打ち続けるのを楽しみたい。