サージェントの‘バラを持つ婦人’(1882年 メトロポリタン美)
コンスタブルの‘干草車’(1821年 ナショナルギャラリー)
コンスタブルの‘フラットフォードの製粉場’(1817年 テートブリテン)
現在、ロンドンのナショナルギャラリーでは‘レンブラント展’(1/18まで)が開催されている。このことを知ったのは昨年12月の放送でアムステルダム美蔵の‘イサクとリベカ’を取り上げた‘美の巨人たち’、美術雑誌を定期的に読む習慣がないので海外の美術館で行われる展覧会の情報が入ってくるのが遅れがち。
今年は主要な美術館のHPをお気に入りに登録しておいて展覧会の開催スケジュールを定点観測することにした。これをすれば日本の美術館が最接近しようと考えている作家のことがすこしあたりがつくかもしれない。昨年三菱一号館美が開催した‘バロットン展’はパリ、アムステルダムとまわってきた巡回展だった。
だから、ヨーロッパやアメリカで今現在進行中の展覧会、そしてこれから予定されている展覧会は日本の美術館が検討している展覧会にもなにがしか関連してくるし、こうした情報を知ること自体がアートライフを楽しくしてくれる。
今日本で回顧展を開催してくれないかなと思っているのはサージェント(1856~1925)とコンスタブル(1776~1837)、開催が実現する可能性は30%くらいあるとふんでいる。その理由はサージェントについては同じアメリカ人のホイッスラーが横浜美で行われたから。
そして、コンスタブルも2013年にターナーの回顧展があったから。そしてもうひとつ昨年ロンドンで大きな回顧展が行われたことも勝手な妄想に一役買っている。その風が日本にも吹いてくるのではないかと。
2年前から、ゴッホやモネやフェルメール、ピカソではないほかの画家の回顧展が続いている。2年前がカイユボット(ブリジストン美)、昨年がシャヴァンヌ(Bunkamura)、バルテュス(ト東京都美)、バロットン(三菱一号館美)、ホドラー(西洋美)、そしてホイッスラー(横浜美)。
この流れに続いてほしいビッグネームがサージェントとコンスタブル、果たして実現するだろうか?