コレッジオの‘幼いキリストを礼拝する聖母’(16世紀前半 ウフィツイ美)
ピエロ・デッラ・フランチェスカの‘キリストの降誕’(1475年 ナショナルギャラリー)
ルーベンスの‘東方三博士の礼拝’(1620年 ベルギー王立美)
クリスマスの日になると今年もあと少しだなという感じになってくる。ケーキ屋さんの前を通ると大勢の人がいて注文の順番待ちをしていた。
以前はクリスマスイブというとステーキを食べてそのあとショートケーキをいただくのが習慣になっていたが、今はケーキをひとつ食べるのはヘビーなのでもっと軽いスイーツですましている。今年はプディンがでてきた。わが家の夕食をかざるメインディシュは牛肉と決まっているが、チキンやターキーを食べる人も多いかもしれない。
行きつけのスーパーではちょっと離れたところにあるケンタッキー・フライド・チキンが店内の一角を借りてフライドチキンを販売していた。わが家では隣の方がチキンがダメなので食卓にこのご馳走はのぼらない。だから、手羽先などをおいしくいただくのは友人とのお酒の席だけ。
食事のときの飲み物はいつもはワインだが、今年は缶ビールをいただくことが多くだいぶたまっているのでクリスマス、大みそか、正月はビールでの乾杯が続く。
今月10日東京都美のウフィツィ美展にでかけ久しぶりにルネサンス絵画を楽しんだ。目玉はボッテイチェリ、結構な数展示されていたので満足度は高い。来年はBunkamuraでボッテイチェリの第2弾がある。昨年がラファエロ(西洋美)、そして今度はボッテイチェリ、ルネサンス好きにとってこれは願ってもない流れ。Bukamuraに期待したい。
クリスマスにふさわしいキリストの絵を4点選んでみた。リッピ(1406~469)とコレッジオ(1489~534)の生まれたてのキリストを描いた作品はウフィツイ美のコレクション。
ロンドンのナショナルギャラリーにあるピエロ・デッラ・フランチェスカ(1420~1492)の‘キリストの降誕’もお気に入りの一枚。キリストのまわりで翼のない天使が弦楽器を奏でる構成にとても惹かれる。
ルーベンス(1579~1640)が描いたのはお馴染みの東方三博士の礼拝、バロック特有の登場人物の生気あふれる表情や身振り手振りがじつに印象深い。