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Clik here to view. ダリの‘ミツバチにひきおこされた夢’(ティッセン=ボルネミッサ美)
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Clik here to view. デルヴォーの‘眠れるヴィーナス’(ロンドン テートモダン)
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Clik here to view. マッタの‘エロスのめまい’(NY MoMA)
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Clik here to view. デュビュッフェの‘ジャズバンド’(パリ ポンピドー)
ダリ(1904~1989)にあるとき開眼し、追っかけがはじまった。そのなかで特別思い入れの強い作品が3つ、今のところ夢が実現したのは1点のみ。その絵がマドリードのティッセン=ボルネミッサ美にある‘目覚めさせる前の一瞬のザクロの周りに飛んでいるミツバチによりひきおこされた夢’。
長たらしい名前がついたこの絵、はじめて画集でみ瞬間、‘みたいー!’と思った。それが実現したのが3年前のスペイン旅行。魚の口から飛び出す虎を食い入るように眺めていた。ザクロから魚が生まれ、その魚から虎が誕生する、これなんなの?そのあと視線がむかうのが後にいる異様に細長い足をした象、虎や象ばかり追うとうっかり忘れてしまうのがミツバチ、裸婦の下に描かれたザクロのところに飛んでいた。
ロンドンのテートブリテンではどういうわけかデルヴォー(1897~1994)にふられ続けており、‘眠れるヴィーナス’とも‘レダ’とも会えてない。時間の移り変わりにより、観客のみたい作品も変化するのでデルヴォーは展示される回数が減っているのかもしれない。無表情で人形のような女性像は受けないのだろうか。
チリ生まれのシュルレアリスト、マッタ(1911~2002)、不安な空気が漂い落ち着かない‘エロスのめまい’は昨年MoMAでお目にかかった。絵のイメージはタンギーの絵とちょっと似たところがあり、全体を暗くし音を入れた感じ。マッタの作品で印象深いのはシュルレアリスム展(2011年 国立新美)に出品された横が7m、9mもある馬鹿デカい絵。マッタは若いころ建築をやっていたから、モチーフを大画面に建築的な発想で描き込んでいる。
フランスのデュビュッフェ(1901~1985)の作品はみてて楽しい。子どもが描いたような‘ジャズバンド’、左の男は立ってピアノを弾いているよう。同じテーマで3枚描かれ、NYのMoMAにもある。2点を比べると一人〃が生き生きとプレーしているポンピドーのほうに軍配が上がる。