ポストシーズン進出に赤信号が灯りつつあるヤンキースにあって、最近の黒田のピッチングは輝きを放っている。今日ホームで行われたレッドソックス戦でも好投を続け7回をヒット4本しか許さず1失点に抑えた。黒田の気力あふれるピッチングによりヤンキースは5-1で勝利し4連敗を免れた。
この勝利で黒田は5年連続二桁勝利、35歳からずっと10勝以上の勝ち星をあげ39歳になってもまだこれほどの活躍をするのだから本当にスゴイ。8月から投球が安定し、思ったところに球を投げ込んでいる。今日の試合は初回からストライクがポンポンきまりすぐバッターを追い込む。
ストレートの切れがよく、決め球のスプリットやツーシーム、スライダーがいいところにきまれば打者は手が出ない。だから、奪った三振は8つと今シーズン2度目の最多、黒田を調子づかせたのが打線の援護、2回に昨日上原からホームランを放った捕手のマッキャンがまたもライトに2ランホームランを叩き込んだ。この効果的な一発で黒田のピッチングはますますさえ、危なげない内容で7回までマウンドにあがった。
昨年後半はチームがワイルドカードを争っていたときまさかの6連敗、今年も4月は調子が上がらず心配させたが、5月以降立ち直り投球内容はだんだんよくなり、今がベストの状態。年齢による衰えを指摘するメデイアの雑音をはねのけて、シーズン終盤になって好調をあげてくる精神力と鍛え上げた投球技術は称賛に値する。あと2勝くらいいけそう。