‘ヒルマ・アフ・クリント展’(2025年3月4日~6月15日 東近美)
もっとも関心が高かった‘ミロ展’と‘ヒルマ・アフ・クリント展’をみてしまった
ので、西洋絵画関連のものは3月上旬ではやばやと大仕事が終えた気分になっ
ている。あとは三菱一号館美で行われている‘異端の奇才ービアズリー’(2/15~5/11)と今日からはじまった‘松山智一展’(3/8~5/11 麻布台ヒルズギャラリー)をどのタイミングで出動するかを決めるだけ。大相撲春場所があるので、動くのは3/25以降になりそう。
2つの回顧展は質の高い傑作を揃え日本人だけでなく多くの外国人がきていた
ことからも、世界のブランド美術館が開催するものにひけをとらないワールド
クラスの特別展であることは間違いないのだが、嬉しいことにこうした一生の思い出となる展覧会と毎年1回は遭遇しているのだから満足度はプラトー状態。展覧会シーンはかつての活気がもどり、美術ファンを夢中にさせるチャレンジングな企画が続々登場するというのが本当にスゴイこと。つくづく日本は美術大国だなと思う。
2022年から図録がお宝になっている展覧会をざっと振り返ってみると、
いずれもビッグネームのアーティストの回顧展が毎年途切れることなく続いて
いる。東近美で‘ゲルハルト・リヒター’、東京都現美で‘デイヴィッド・ホック
ニー’があり、昨年はこれまた多くの若い外国人が大勢いた‘村上隆’が目を楽し
ませてくれた。
そして、今年は‘星座’シリーズを目玉にしたシュルレアリストの‘ミロ’と彗星のように現れた抽象画の‘ヒルマ・アフ・クリント’の2連発。暖かくなり、桜が咲くころは上野と竹橋にはアートと桜のコラボを楽しむため、大勢の人が押し寄せることだろう。