現在、府中市美で開催されている‘ミュシャ ふたつの世界’(9/21~12/1)
に引き続き、明日(11/23)から横浜そごう美でも‘ミュシャ展’が開幕する
(来年の1/5まで)。後者につては11/17に終了した手塚雄二展に足を運
んだときチラシで開催を知り、さてどうしようかという気になった。そんな決
定しきれない状態を変えるかもしれないのが府中市美のミュシャ展。
手元の展覧会ファイルにこの特別展はしっかりおさまっているのに、どうも心
がいまひとつ向かわなかった。それは2017年の3月~6月にかけて国立新
美で行われた超大作‘スラヴ叙事詩’(全20作)をみたことが強く関係している。
長く対面を待ち望んでいたミュシャのもっとも有名な絵がチェコ国外では世界
初公開されるという大イベントに遭遇したのだから、ミュシャは‘済みマーク’
がついてしまう。ミュシャに限らず作品をみるときに参照にする基準作として
最高傑作にお目にかかるとこういうことがおきる。
そのため、チラシの表紙の2点はみていたが、ほかの作品はまったく記憶から
消えていた。それがそごうのミュシャ展にプッシュされて、チラシ全体をみる
とスゴイ作品が出品されていることがわかった。府中市の市政施行70周年記
念というのは飾り文句でなく、世界的なミュシャコレクションとして知られる
堺アルフォンス・ミュシャ館が所蔵する大型の油彩画‘ハーモニー’と‘クオ・
ヴァディス’がみれるのである。これは堺市以外では滅多に公開されないとの
こと。
うかつにもこんな機会を見逃すところだった。来週でかけることにしている。
これでミュシャで大盛り上がりの予感がするので、そごうにも出かけることに
なりそう。