現在、手元に揃った映画のDVDは全部で340本を超えた。ブックオフで
関心のある作品や価格の安いものはみつけたらすぐ購入しするので、気がつ
いたら結構な数になっていた。でも、お目当てのものがだいたい集まってき
たからピークは見えてきた感じ。そこで今は時間をとって,たとえば1週間
かけてまだみてないものを集中的にみている。60本近くあるうち、グル
ーピングしていくつかに括り観ていく作戦だが、2週間前はロシア関連の
映画を続けて楽しんだ。
そのひとつが1965年に製作された‘ドクトル・ジバゴ’。これは25年く
らい前、広島で仕事をしていたころレンタル店のビデオでみたが、どんな話
だったか記憶がまったく残ってない。唯一覚えているのが美しいメロディが
心の琴線にふれるテーマソングの‘ラーラのテーマ’。監督は‘アラビアのロレン
ス’のイギリスのデヴィッド・リーン。主演は医師ユーリ・ジバゴ役を演じた
オマー・シャリフ。上映時間は3時間30分。昔の大作映画は軽く3時間を
こえるから、途中に休憩が入る。これが懐かしい!
このオマー・シャリフは‘アラビアのロレンス’にも出演していたから知っては
いるが、これまで抱いていたイメージはあくの強い顔をした人物。だから、
この映画ではイメージががらっと変わり医者という役柄にぴったりな誠実で
信念の人に映った。この俳優がもっとも目に焼きついているのが数限りなく
みている西部劇の‘マッケンナの黄金’(1968年)。この映画でオマー・
シャリフは保安官マッケンナ(グレゴリー・ペック)を捕らえ黄金探しに躍
起になる悪党の役で出演していた。
ユーリ・ジバゴが生涯愛した女性ラーラに扮したジュリー・クリスティはこ
の映画でしかお目にかかったことがない。イタリア人の感じがするが、あた
っている?ほかにどんな映画に出演しているのだろうか、一方、意外な男優
がでていた。若いラーラに惚れてしまうやり手の弁護士コマロフスキー役の
ロッド・スタイガー。嫌な奴だが、‘夜の大捜査線’で主演のシドニー・ポワ
チエと共演したロッド・スタイガーがこんな役ででていたとは。南部の州で
働くでっぷりした警官役の姿がこびりついているので、エンドロールで名前
を確認するまで気がつかなかった。