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Channel: いづつやの文化記号
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‘ウスター美術館展’にモネの絶品‘睡蓮’が登場!

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モネの‘睡蓮’(1908年)

Img_0003_20240208222801    コールの‘アルノ川の眺望、フィレンツェ近郊’(1837年)

Img_0002_20240208222801    ホーマーの‘冬の海岸’(1892年)

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カサットの‘裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェーヴル’(1902~03年)

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サージェントの‘キャサリン・チェイス・プラット’(1890年)

現在、東京都美でアメリカのウスター美が所蔵する作品を軸によって構成さ
れた特別展‘印象派 モネからアメリカへ’(1/27~4/7)が開催されてい
る。印象派に対する不動の高い人気を反映して会場には大勢の人が集まって
いた。とくに目立ったのが若い中国の男女。昨年の秋から先月末まで行って
いた上野の森美の‘モネ 連作の情景’でも多くの中国人をみたが、西洋絵画好
きの中国の人たちは日本の美術館の展覧会情報をチェックし注目されている
特別展は足を運んでいるのかもしれない。

お目当ては日本で一度も披露されたことのないモネ(1840~1926)
の‘睡蓮’。気品を感じさせるとても美しい睡蓮である。これとよく似た絵がた
とえば、ポーラやアーティゾンにあるが、軍配はこちらに上がる。ミューズ、
そして東京都美に感謝! 睡蓮が好きな方はお見逃しなく。

モネが予想を大きく上回る感動をくれたから、あとは気軽にみるつもりだった
が、アメリカの美術館らしい嬉しい作品が連続して現れた。まずびっくりした
のがハドソン・リヴァー派のトマス・コール(1801~1848)の‘アルノ
川の眺望、フィレンツェ近郊’、そしてホーマー(11836~1910)の
お得意の波の絵‘冬の海岸’も展示されていた。なんだか、メトロポリタンやワシ
ントン国立美やボストン美にいるような感じにになってきた。

さらにカサット(1844~1926)の‘裸の赤ん坊を抱くレーヌ・ルフェー
ヴル’とサージェント(1856~1925)の女性の肖像画‘キャサリン・チェ
イス・プラット’も日本へ特別出張してくれた。とくにカサットの母子像にぐっ
と惹きこまれた。2016年横浜美であった回顧展にこの絵が出品されなかっ
たから大収穫だった。


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