最近、とても気になる展覧会チラシを美術館をまわっていて手に入れた。
それは11/24に開館する麻布台ヒルズギャラリーで開催される‘オラファー
・エリアソン展’(会期は来年3/31まで)。この作家にすぐ反応したの
は‘テート美術館展’(国立新美 7/12~10/2)に出品されたオブジェ
‘星くずの素粒子’に大変惹かれたから。
チラシによると麻布台ヒルズには街の文化発信拠点としてギャラリーが設け
られ、開館記念としてアイスランド系デンマーク人のエリアソン
(1967~)の回顧展が行われる。ここではインスタレーション、絵画、
彫刻など15作品が展示されるが、日本で一番高い高層ビルとなった麻布台
ヒルズ森JPタワー(330m)のオフィスロビーにはパブリックアート作品
としてらせん状の彫刻 ‘相互に繋がりあう瞬間が協和する周期’が吊り下げら
れる。
エリアソンのような現代アートのフロントランナーの作品が常時見れる場所
が東京に出現したことは刺激的なことである。今年はインバウンドが回復し、
美術館でも多くの外国人をみるようになった。たとえば、‘ホックニー展‘
(東京都現美)では入場者の半分くらいヨーロッパやアメリアからの観光客
という感じだったし、上野の森美の‘モネ展’にも大勢の外人がいた。日本は
美術大国で美術館では有名な西洋アーティストの展覧会が頻繁に開催されて
いることがだんだん認知されるようになり、美術館巡りを名所観光の選択肢
のひとつに加えるようになったのかもしれない。
こうした日本の展覧会シーンにおける新たな動きのなかで麻布台ヒルズギャ
ラリーが誕生した。まわりに外国人が多くいて海外の美術館で作品をみてい
るような気分になりそう。