モディリアーニの‘髪をほどいた横たわる裸婦’(1917年 大阪中之島美)
新聞の広告欄に載っていた‘絶対見逃せない 2022美術展’(日経TRENDY
2022年1月号 臨時増刊)を行きつけの本屋で購入した。昨年までは翌年
に開催される展覧会については、特集される雑誌を立ち読みして関心のある
ものを頭のなかで覚えてメモするのがいつものルーティンだったが、今年
は展覧会情報に飢えていたこともある980円払って手に入れた。
話題になりそうな特別展がいっぱいでており、すでにその情報が得ている
もののあったが海外の美術館が所蔵する名画の数々を披露するものが予想
以上多かった。付録についている‘2022 美術展 ハンドブック80’に
は1月から12月までカレンダースタイルで日本全国で開催される展覧会
(期間、美術館)がコンパクトにまとめられているので、来年はこれを
チェックしながら美術館巡りの計画を立てることになりそう。
海外美術館展で人気がでそうなのは以前紹介した‘メトロポリタン美展’
(2/9~5/30 国立新美)だが、嬉しい新情報が入ってきた。東京都美
の‘ドレスデン国立古典絵画所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展’
(1/22~4/3)。修復が完了したフェルメールの‘窓辺で手紙を読む女’
が登場するという。現地でみたことがあるが、日本で再会できるのは運が
いい。これは初来日。MET展にもフェルメールの‘信仰の寓意’が初め
て登場するから、この2点がみれる期間は大勢のフェルメールファンが押し
寄せるだろう。
東京都美で開かれる‘スコットランド国立美 THE GREATS 美の巨人たち’
(4/22~7/3)もわくわくする。ベラスケスの本に必ず載っている‘卵
を料理する老婆’が出品されるのだからたまらない。
関西の美術館で関心が高いのは来年の2月2日にオープンする大阪中之島美。
最初の所蔵コレクション展はパスの予定だが、‘モディリアーニ展’(4/9~
7/18)は出かけようと思っている。美術館自慢の‘髪をほどいた横たわる
裸婦’とは14年ぶりの対面となりそうだが、とても楽しみ。