‘アルルカンのカーニバル’(1924年 オルブライト・ノックス・アート・ギャラリー)
先日出かけた渋谷のBunkamuraで嬉しい展覧会情報にぶちあたった。
来年2月、ここでミロ展(2/11~4/17)が開催されるという。まさに、
犬も歩けば棒にあたる、である。日本でミロ(1893~1983)の回顧
展が開かれるのは20年ぶりのこと。じつはその2002年に世田谷美で
回顧展が行われたとき広島で仕事をしていたが、無理やり東京出張をつくり
休日の土曜を利用して世田谷に足を運び思いの丈をとげた。ミロ狂を何年も
やっているからこのチャンスを見逃すわけにはいかない。
この回顧展をふくめてこれまで3回くらいミロと縁があったが、世田谷美以
降はどこの美術館のミロ展を企画してくれないので、シャガール同様、ミロ
への関心が薄くなっているのかと心配になっていたところ。ようやくBunka
muraが動いてくれた。期待に応えてくれる美術館に対してはやはり好感度が
ぐんとアップするし、Bunkamuraとの相性の良さをあらためて感じる。
チラシに載っている絵はスペイン・マドリードの国立ソフィア王妃芸術セン
ターが所蔵している‘絵画、カタツムリ、女、花、星’(1934年)。ソフィ
アセンターはピカソの有名な‘ゲルニカ’を展示している美術館だが、ミロの絵
もダリ同様多くの作品が展示されており、4つくらいの部屋で全部で20点
くらいお目にかかった。そのなかでもっとも人気の高いのがこの絵で美術館
のカタログにもとりあげられている。再会が楽しみ!
アメリカのオルブライト・ノックス・アート・ギャラリーにある‘アルルカン
のカーニバル’は2002年のとき世田谷美のあと巡回した愛知県美での展示
だったため、みれなかった。ミロ本に必ず出てくる傑作なので残念でならな
いが、世の中思い通りにはいかない。来年、縁があることをかすかに期待し
ているが、まず無いだろう。