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Channel: いづつやの文化記号
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美術館に乾杯! バルジェッロ国立美 その三

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     チェッリーニの‘ペルセウス’(16世紀)

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     ジャンボローニャの‘メルクリウス’(1564~1580年)

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     ロッビアの‘若い少女の肖像’(1465年)

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     ベルリーニの‘コスタンツァ・ボナレックの肖像’(1635年)

ルネサンスが終わりマニエリスムの様式に人々の好みが向かうと彫刻の
形にも変化がでてくる。作品のモチーフはギリシャ神話からとっても
その新しい作風は刺激にとんでいる。

チェッリーニ(1500~1571)の‘ペルセウス’は映画の一シーンを
みている感じ。高くあげた左手に持っているのは見る者を石に変える
怪物メドゥ―サの首、シニョーリア広場に面したロッジに飾られている
別ヴァージョンのペルセウスには叶わないが、見栄えのする造形には
ぐっとくる。

同じく踊っているような体の動きが強く印象に残るジャンボローニャ
(1529~1608)の‘メルクリウス’にも心を奪われる。天にむかっ
て右手をのばし足を後ろにはねあがる姿はバレエの舞台をみるよう。

ロッビア(1399~1482)はフィレンツでその存在を知った彫刻家。
青い地の施釉テラコッタの浮彫りが何点もあったが、とくに目を惹いたの
がNHKの朝ドラに出てきそうな‘若い少女の肖像’。そのみずみずしい
表情は当時もおおいにもてはやされたことだろう。

必見リストに載せていたベルニーニ(1598~1680)の‘コスタン
ツァ・ボナレックの胸像’は残念ながら姿を現してくれなかった。どこの
部屋にあったのだろうか。むろさんはこの胸像をみたいというと係り員
が案内してくれたと、おっしゃっていたが、次回はこの手を使うつもり。


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