‘皇帝ピュートル1世のダイアモンドの帽子’(1682~87年)
昨年春に北欧を旅行し念願のフィヨルドとムンクの‘叫び’を楽しんだ。次のヨーロッパは2度目のロシアを計画している。お目当ては印象派コレクションが有名なモスクワのプーシキン美と新館ができたエルミタージュ美。
モスクワの街は非常にわかりやすい都市構造になっていて、中心のクレムリンと赤の広場から大きな通りが東西南北に放射状に広がっている。メインの観光スポットがクレムリン、内部にはロシア建築の粋を集めた宮殿、教会僧院、武器庫(博物館)などがある。
武器庫という名前から銃や大砲、武具をみるのかなと思うがそれだけではない、ここにはサプライズの宝物がどんど飾ってある。女性なら目が輝くに違いない。
ロシア皇帝の戴冠式で伝統的に使用されていた‘モノマフ帽’をはじめ、エメラルド、サファイア、ルビーやダイアモンドが惜しげもなくちりばめられた王冠、笏、球は息を呑むほどの美しさ。ほかにもエカテリーナ2世が戴冠式でかぶったダイアモンドの王冠とか玉座もある。
事前の情報から期待していたのが名高いロシアの宝石職人ファベルジェが工房を総動員してつくった‘イースターエッグ’、全部で10個。‘モスクワ・クレムリンエッグ’は2007年江戸東博にもやって来た。卵の装飾はクレムリンのなかにあるウぺンスキー大聖堂の建物をイメージしている。