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Channel: いづつやの文化記号
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出光美の‘歌仙と古筆’!

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Img_0001 ‘佐竹本三十六歌仙絵 柿本人磨’(重文 鎌倉時代 出光美)

Img     ‘佐竹本三十六歌仙絵 山邊赤人’(鎌倉時代)

Img_0003     俵屋宗達の‘歌仙図色紙 大伴家持’(17世紀 出光美)

Img_0004     鈴木其一の‘三十六歌仙図屏風’(部分 1835年)

出光美で行われている‘歌仙と古筆’(6/16~7/22)をみてきた。この展覧会は2006年の‘歌仙の饗宴’を楽しんだのでパスのつもりだったが、みどりがめさんから‘佐竹本’の‘山邊赤人’(個人蔵)が出品されている(7/1まで)ことを教えてもらい30日(土)急遽でかけた。

‘佐竹本三十六歌仙絵’の37点を命があるまで一点でも多くみたいと強く願っている。だが、これまでお目にかかったのはまだ17点。だから、未見の‘山邊赤人’がでているならなんとしてもという気になる。左を向いて座っているいる歌聖の‘柿本人磨’が右に、右向きの‘山邊赤人’が左とペアで展示。よく似た図柄でともに硯箱が描かれている。どうみても2人は別格扱い。

展示の最初にお目当ての作品がでてきたのであとは見覚えのある歌仙図や屏風をさらっとみた。そのなかで足がとまったのが俵屋宗達の‘歌仙図色紙 大伴家持’と2年前の回顧展にでてきた鈴木其一(1796~1858)の‘三十六歌仙図屏風’。

今年が‘人磨影供’がはじまって900年にあたる年というのは展示の内容を企画する学芸員しか思いつかないことだと思うが、2006年にでた‘柿本人磨像’とはちがう絵師が描いたものがでていた。狩野永納、土佐光起、住吉広行、そして出光美定番の岩佐又兵衛。

久しぶりに出光美を訪問したが、やはりこの美術館は根津美同様、ブランド美術館。なかなかみれない作品をもってきてくれるのは本当にありがたい。


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