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最高の‘運慶展’! 静の運慶

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     国宝‘大日如来坐像’(1176年 奈良・円成寺)

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     ‘地蔵菩薩坐像’(重文 12世紀 京都・六波羅蜜寺)

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     ‘聖観音菩薩立像’(重文 1201年 愛知・瀧山寺)

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     国宝‘無著菩薩立像’(1212年 奈良・興福寺)

画家でも彫刻家でもその名前をきくとすぐイメージする作品がある。運慶の場合、すぐ思い浮かべるのは南大門の仁王像と円成寺の‘大日如来坐像’。今年は5月奈良に行ったので久しぶりに巨大な‘金剛力士立像 阿形 吽形’に会った。修学旅行でみて以来4度目の対面だった。

一方、運慶のでデビュー作‘大日如来坐像’については、ずいぶん昔クルマで奈良観光をしたとき円成寺にも寄った。そして、2011年金沢文庫であった運慶展で再会した。この仏像で魅せられるのは目に心地いい張りのある頬。そしてパワーの放出を感じさせる胸元でむすんだ智拳印(ちけんいん)。今回はまず、この仏像との対面から運慶ワールドがはじまる。体がきりりと引き締まるような仏像である。

京都の六波羅蜜寺にある‘地蔵菩薩坐像’の見どころは衣文の流動的な彫りが幾重にも重なっているところ。地蔵さんの顔はいかにもまじめなお坊さんという感じ。また頭もよさそう。一度出かけた六波羅蜜寺と2008年にあった東博の展覧会でもお目にかかった。

仏さんの彫像で収穫だったのが愛知の瀧山寺が所蔵する‘聖観音菩薩立像’。名古屋に住んでいたときは仕事が忙しくて寺巡りをする余裕がなかったので、聖観音菩薩はかすりもしなかった。運慶の仏像のなかでは思わず見惚れてしまうほどの美しさ。この寺にはもう2体あるそうだから、クルマを走らせとけばよかった。

興福寺の北円堂に飾られている‘無著菩薩立像’、今回ライトアップの効果によってその姿を頭のてっぺんから足の先までじっくりみることができた。前にも書いたが、頭に野球帽をかぶせれば完璧にヤンキースのマー君になる。本当によく似ている。


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