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Clik here to view. 7回表 レフトにタイムリーヒットを放った前橋育英の荒井選手
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Clik here to view. 優勝を喜ぶ前橋育英の選手たち
夏の高校野球の頂点に初出場の前橋育英高校が立った。拍手々!甲子園で行われた決勝戦、前橋育英 vs 延岡学園はここ数年では一番おもしろかった。結果は
4ー3の1点差で前橋育英の優勝。延岡学園もよく戦い、9回裏1、2塁と攻め立てたが、あと一歩で勝利を手繰り寄せられなかった。でも立派な戦い、こちらにも
拍手々!
今年の大会は連覇のかかった大阪桐蔭や横浜、常総学院、明徳義塾など強豪高校がベスト4に残れず、はじめての甲子園だった前橋育英があれよあれよという感じで栄光と勝ちとった。これだから高校野球はおもしろい。前橋育英はラッキーの連続で勝ち上がったのではない。実力を発揮して1999年の桐生第一以来の深紅の優勝旗を群馬県にもたらした。
このチームの特筆すべき強みは守備力、今日もショートの土谷選手がプロ並みの華麗なグラブさばきをみせた。中日で活躍した立浪は高校生のときから守備ではプロの選手とかわりないと高く評価されていたが、土屋選手も本当にすばらしいプレーをする。また、セカンドの高橋選手も準決勝で強烈なゴロをうまくさばきダブルプレーにしとめた。高校生がこんなに上手いプレーをするのだから日本の高校野球のレベルは高い。メジャーのスカウトも球場にいたはずだが、これには唸ったにちがいない。
打撃でカッコよかったのは4番サードの荒井選手、監督の次男だそうだ。この話はNHKの夕方のローカルニュースで放送されたから知っていたが、決勝戦に進むとは想像できなかった。7回表3塁にランナーをおいて荒井選手の打席、なんだか広島カープで活躍した山本浩二と似た雰囲気がただよう。体型は鋼のような筋肉質、インコースをたたくと三塁手の横を鋭く抜けていくタイムリーヒット。これで前橋育英は1点勝ち越した。痺れる一打だった。この選手はまちがいなくプロでやれる。
連投が続いた高橋投手は前半はコントロールが定まらず、今日は打たれるかなと思ったが、なんとか3点でもちこたえた。この大会での活躍でこれから注目されるだろうが、来年も是非甲子園に出場してもらいたい。
今年の甲子園は前橋育英のレベル高い守備力に目を見張らされた。すごい選手たちである。