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Channel: いづつやの文化記号
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美術館に乾杯! エルミタージュ美 その一

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Img      ダ・ヴィンチの‘べヌアの聖母’(1478年)

Img_0004     ミケランジェロの‘うずくまる少年’(1530年代)

Img_0001     ラファエロの‘コネスタビレの聖母’(1503年)

海外にある大きな美術館は2度訪れることを目標にしている。現在、これが果たせてないのがロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美とシカゴ美。憧れのエルミタージュへ行ったのは1999年、それから18年も経った。なんとかもう一回あのすばらしい宮殿に入りたいと思っている。

‘世界三大美術館’をあげろといわれたら、すぐルーヴル、ロンドンのナショナルギャラリー、そしてエルミタージュと答える。正月のNHK特番にルーヴルが登場し名画の数々を紹介していたが、エルミタージュにもびっくりするほどいい絵がずらっと並んでいる。

イタリアルネサンスのど真ん中にいるダ・ビンチ(1452~1519)、エルミタージュには2点ある。聖母マリアが少女のように描かれている‘ベヌアの聖母’と‘リッタの聖母’、これをみたときエルミタージュって本当にすごい美術館なんだと思った。‘ベヌア’が印象深いのは幼児イエスの頭がやけに大きいから。変な言い方だが子どもが超肥満児を生んだのかいな、という感じ。

ミケランジェロ(1475~1564)が彫った作品でイタリア以外にあるのは3点、お目にかかった順番でいうとベルギーのブリュージュにあるノートルダム聖堂に飾ってある‘ブリュージュの聖母’、エルミタージュの‘うずくまる少年’、そしてロンドンの王立美術アカデミーが所蔵する‘聖母子と幼児聖ヨハネ’。

2010年トンドのレリーフ‘聖母子と幼児聖ヨハネ’にたどりつきミケランジェロのコンプリートが完成したのは、遠いサンクトペテルブルクまで出かけて‘うずくまる少年’をみていたからこそ。だから、この彫刻には強い思い入れがある。

エルミタージュはラファエロ(1483~1520)もダ・ヴィンチと同じく2点しっかり所蔵している。小品の‘コネスタビレの聖母’と‘聖家族’。ラファエロはやはり古典絵画にとっては欠かせないピース、エルミタージュだけでなく大きな美術館はプラドでもメトロポリタンでもワシントンナショナルギャラリーでも複数の作品を揃えている。


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