銀座へ頻繁に出かけているわけではないが、ここで親睦会が定期的にあったり、汐留ミュージアムで行われる展覧会へ出かけたり、また王子江さんや友人の個展が開催されることがあるので街全体の位置関係はだいたい頭に入っている。
銀座は今再開発がどんどん進み街がおおいに活気づいている。最近つい立ち止まってみたのが、3月末にオープンした‘東急プラザ銀座’、江戸切子のイメージをコンセプトにしたという外観がなかなかいい。時間がなくて中には入らなかったが国内最大級の免税店があるという。次回のぞいてみたい。
この夏には4丁目の日産ギャラリーがあったところが‘銀座プレイス’に生まれ変わる。そして、来年1月に完成するのが松坂屋銀座店の跡地にできる商業施設、注目しているのが地下につくられる‘観世能楽堂’。渋谷にあった能舞台がここに移ってくると、銀座では伝統芸能の歌舞伎と能が楽しめ、さらに新橋演舞場で芝居もエンジョイできる。ショッピングや食事だけでなくこうした観劇が厚みをますと銀座はますます人を楽しませるホットゾーンになっていく。
街を歩いていると相変わらず多くの中国人観光客と出くわす。これほど有名なファッションブランドや宝飾店が数多く並んでいると買い物が楽しくてたまらないだろう。それにしても、世界にその名が知れている店が多いこと。歩行者天国のときに銀座を訪れたらいっぺんにこの街の魅力の虜になるにちがいない。
活気づく街の姿を目の当たりにして先月滞在したスペインのマドリッドのことが思い出された。ティッセン・ボルネミッサを見終わったあとマドリッドのファッションストリートである‘グラン・ビア’を散策した。ところが、銀座ほどブランド店が目白押しという感じではなく‘ロエベ’など有名ブランドがぽつぽつでてくるだけ。そして、この通りはゆるい傾斜になっているのでスペイン広場のほうへ向かっていくとちょっとしんどい。
バスでここを通ったとき添乗員さんが近々進出するユニクロの場所を指し示していたが、実際自分の足で歩いてみるとアップダウンのことばかりが気になった。マドリッドに比べると銀座の魅力はパリやNY並みだなとつくづく思う。これから出かける回数を増やそうかなという気になっている。