池大雅の国宝‘十便帖・釣便図’(1771年 川端康成記念会)
今年は関心を寄せている日本画家の回顧展がいくつかある。はじめて体験するのは3人、
★小杉放庵展 2/21~3/29 出光美
★田能村竹田展 6/20~8/2 出光美
★久隅守景展 10/10~11/29 サントリー美
そして、過去にみたことのあるのは
★若冲と蕪村展 3/18~5/10 サントリー美
★片岡球子展 4/7~5/17 東近美
★河鍋暁斎展 6/26~9/6 三菱一号館美
展覧会の華はやはり一人の作家の作品をどっと展示する回顧展、江戸時代や近代に活躍した主要な画家の回顧展を一貫して追い求めているが、リストアップしている画家の図録もかなりたまってきた。現在残っているのは片手くらい。
小杉放庵と田能村竹田は以前から出光で回顧展が行われるのを待っていた。放庵については2009年に横山大観とのペア展があった。だから今年は第2弾、注目はプラスαとしてほかの美術館や個人が所蔵しているものがどれくらいでてくるか、とても楽しみ。
出光の田能村竹田展、サントリーの久隅守景展も期待の回顧展だが、もう二人みたくてしょうがない画家がいる。池大雅(1723~1776)と渡辺崋山(1793~1841)。どういうわけか回顧展になかなか巡り会えない。
2011年ホテルニューオータニ美で展示作品があまり多くない池大雅展があった。国宝の‘十便図’を鑑賞し、ミニ回顧展も体験したので池大雅との馴染み度はだいぶ上がっているのだが、大きな回顧展をみないと満腹にならない。京博へ行くたびにアンケートに‘池大雅展を熱く希望!’と書いているが企画案が実施の到達ラインを超えないのか朗報はまだ来ず。
そこで東博にも渡辺崋山と同様願いを出すことにした。渡辺崋山については2,3年前たしか崋山の故郷である愛知県の田原市美で回顧展が開催された。東博には有名な肖像画‘鷹見泉石像’や片岡鶴太郎を思い出す‘佐藤一斎像’がある。だから、渡辺崋山展にはうってつけの美術館。いつみれるのだろうか?