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Channel: いづつやの文化記号
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東博の平常展示! 浮世絵

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   鈴木春信の‘水仙花’(18世紀)

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   鳥居清長の‘新春の越後屋前’(18世紀)

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   歌川豊国の‘豊廣豊國両画十二候・正月’(1801年)

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   葛飾北斎の‘正月の田舎道’(1797年)

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   歌川広重の‘東都名所雪の三景・隅田川のはつゆき’(19世紀)

昨年から東博で特別展をみたあとは必ず本館の平常展示の部屋をまわり、ス
マホで写真をばちばち撮っている。主にみているのは本館向かって左側の1階
(近代日本画、洋画、工芸)と2階(日本画)、そして2階中央(浮世絵)。
先ず、浮世絵から(展示は1/2~2/2)。

東博は膨大な数の浮世絵を所蔵しているから、My春信図録に載っているも
のが続々登場する。写真のいいところは色がそのまま再現されること。‘水仙
花’では視線は炬燵の上にいる猫にむかうが、描かれた二人をよくみると左の
女は炬燵からでた足の裏を掻いて遊んでいる。ぱっと見ると左にいる女の足
で遊んで楽しい?となるが、じつはこの人物は男。鈴木春信(1725~
1770)の描く男はみな中性的な表現になっているので、普通の男女のジャ
レあいのイメージが湧かない。

正月の楽しい気分がストレートに伝わってくるのは鳥居清長(1781~
1789)の‘新春の越後屋前’と歌川豊国(1769~1825)の‘豊広豊国
両画十二候・正月’。群像美人画は女性の美しさが柔らかく演出されており、
うっとりながめてしまう。

葛飾北斎(1760~1849)の‘正月の田舎道’は綺麗どころのお姉さんと
子どもをおぶった逞しい女たちがなにやら話しこんでいる様子がとてもおもし
ろい。画面の中央に緩くカーブする小川を配する構図がなかなかいい。そして、
歌川広重(1797~1858)の美人画+風景画が目を惹く‘東都名所雪の三
景・隅田川のはつゆき’の情感あふれる描写が心に沁みる。


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