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Channel: いづつやの文化記号
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来年秋 サントリー美で‘絵金展’!

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    絵金の‘伊達競阿国戯場 累’

今月のはじめ待望の‘英一蝶展’をみるためサントリー美を訪問したとき、来年
同館で開催される特別展のなかに跳び上がるほど嬉しいものが計画されている
ことがわかった。それは土佐の‘絵師金蔵’という通称を略した呼ばれる絵金
(1812~1876)の回顧展。会期は9/10~11/3。これは昨年春、
大阪のあべのハルカス美で行われたものが東京に巡回するのだと思う。大きな
関心を寄せていたのに日程調整がうまくいかず見逃したが、そのリカバリーが
東京で実現するとは。流石、サントリー美!手を合わせたくなる。

絵金の絵を知ったのは2010年、板橋区立美で行われた‘諸国畸人伝’。ここ
に登場する10人になかに絵金が入っており、‘伊達競阿国戯場 累’など4点が
飾られていた。これらは町絵師‘絵金’が土佐の夏祭りのために浄瑠璃や歌舞伎を
題材にして描かれた芝居絵屏風絵。芝居の場面が赤や緑、青の強烈な色彩でう
まっていることにまず目を見張らされる。そして、激しい恨みや怒りが生み出
す過激すぎる暴力性に圧迫され、血しぶきにまみれた生首が目にとびこんでく
ると心臓がバクバクしてくる。こんなバイオレンスに満ちた絵があったのか!

サントリーではプラスαは何点になるのか、穏やかな絵もあるのか、あべのハル
カスの情報がまったくないので見当がつかないが、1年後はテンションが相当
上がりそう。


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