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Channel: いづつやの文化記号
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台北観光! 国立歴史博物館

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国立歴史博物館

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‘石刻菩薩像’(北魏386~535年)

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‘三彩駱駝’(唐618~907年)

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‘三彩天王俑’(唐618~907年)

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‘三彩加藍人面鎮墓獣’(唐618~907年)

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‘万暦青花雙龍暖壽罐’(明 万暦1573~1619年)

故宮博物院の次に足を運んだ国立歴史博物館は1955年に創設された台湾
初の国立の博物館。‘るるぶ 台北’(2024年3月)の付録でついていた
便利なMAPよると中正紀念堂の近くにあるのですぐわかると思ったが、そう
簡単には行けない。地下鉄淡水信義線の中正紀念堂駅で下車するも、あたり
を見渡して地図にでている目安の道路がどれなのかわからない。2人の女性
の尋ねてようやく目指す方向が決まった。台北の昼間は日本よりもっと暑か
ったが、がんばって20分くらい歩きたどりついた。

館内は人がぽつぽついるという感じで混んではいない。展示室は4階まであり階段を使って進んでいく。最初の部屋では肩の力が抜けるとても優しい仏像が出迎えてくれる。北魏につくられた‘石刻菩薩像’。微笑む表情がじつにいい。この博物館の事前に得た作品情報は唐三彩のみ。だから、いきなり現れた‘三彩駱駝’に敏感に反応する。今は中国との関係がよくないので開催されなくなったが、以前は頻繁に中国文明展が行われていた。そういう機会にめぐりあったときの楽しみが青銅器と三彩。お目にかかった三彩の記憶を思い起こすと馬、駱駝、武人、獣などがでてくる。でも、目の前の駱駝のように緑、黄褐がこんなに鮮やかにでているのはみたことがない。流石、台湾である。

大収穫の思いは愛嬌のある‘加彩貴婦’と2点の三彩によってさらに強まった。これでも十分満足したのに、4階ではこれを上回るサプライズを生む三彩がずらっと並んでいた。‘天王俑’と横一列に並んだ大型の馬、駱駝、武人、貴族。どれも3つの釉薬が醸し出す強い色模様が力強く視線を釘付けにする。とくに惹きこまれたのは中央にいる‘加藍人面鎮墓獣’。人間の顔と獣のハイブリッドになっているのがおもしろい。これを博物館の作品例としてインプットし興味を掻き立てられていたが、予想以上に迫力満点の鎮墓獣だった。

この部屋には陶磁器にもいいのがあった。明の万暦期につくられた‘万暦青花雙龍暖壽罐’。故宮では明や清の時代に景徳鎮で焼かれた青花の名品をたくさんみたが、これはサイズが大きいので夢中にさせる。4階の反対側の部屋では現代の画家たちの大画面の風景画や抽象画風の作品が展示されていた。どこの国でも才能に恵まれた画家がいっぱいいることを再確認した。


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