ポリーニが亡くなってから行きつけのブックオフの4店を定期的に訪れ、彼
が演奏したベートーヴェンのピアノ・ソナタを探してきた。はじめは人気のピ
アニストだから、CDは中古市場にはなかなか出てこないと思っていた。とこ
ろが、その思いとは逆に辛抱強く追っかけていたら求めるものが徐々に手に入
るようになった。値段も手ごろなので満足のいくコレクションができつつある。
現在揃ったのは3つ
☆ピアノ・ソナタ 第5番、6番、 7番、8番‘悲愴’(録音:2003年6月)
☆ 々 第17番‘テンペスト’、 21番‘ワルトシュタイン’ 、25番 、26番‘告別’(録音:1988年6月)
☆ 々 第28番、29番‘ハンマークラヴィーア’、30番、31番、32番(録音:1975~77年)
このなかで頻繁に聴いているの17番‘テンペスト’と後期ピアノ・ソナタの
30番、31番、32番。上の3番目のCDは24日秋葉原のブックオフでみつ
けたもので値段は720円。2つのCD(28・29番と30~32番)に後期
ピアノ・ソナタが全部入っているのですぐとびついた。願ってもないものが手
に入ったのですでに買っていた30~32番は処分した。結局、30~32番
は単独のCDとしては3度目でようやく落ち着いた。はじめに見つけたのはアシ
ュケナージの演奏したもの、レコードアカデミー賞をとった作品というのでず
っと聴いていたが、ポリーニのものが出てきたのですぐこちらにスイッチした。
ポリーニのパワフルでテンポのいい演奏を聴いたら、もうアシュケナージは聴
けない。それほどポリーニのベートーヴェンはスゴイ。
ポリーニの演奏はピアノ協奏曲5番‘皇帝’だけだった頃、聴く度にいい気持にな
っていたのはポリーニの奏でるピアノが‘歌っていた!’から。それまでヴァイオ
リンに比べるとピアノが‘歌っている’という感じはしなかったが、ポリーニは違っていた。これを今たくさん聴いているピアノ・ソナタでも強く感じている。
ホロヴィッツの‘月光’、‘悲愴’、‘熱情’も存分に楽しんでいる。CDに入っている
曲の順番は購入の決め手になる。ポリーニにもこの有名な3曲が入っているの
があったが、‘悲愴’が最初だったのでレジにもっていくのをやめた。しばらくは
ホロヴィッツにしておくつもり。