来月、京博ではじまる‘画聖・雪舟’(4/13~5/26)をどのタイミング
で行くか、今思案している。せっかくの関西旅行なので、ほかの展覧会も
なるべき多くくっつけたい。オプションの候補は2つ、
☆‘村上隆 もののけ 京都’(2/3~9/1 京都市京セラ美)
☆‘福田平八郎展’(3/9~5/6 大阪中之島美)
2015年以来の村上隆の回顧展はどんな作品が登場するのかは情報があ
まりなくよくつかめていない。昨年末手に入れた‘日経おとなのOFF
2024 絶対見逃せない美術展’をみるとボストン美で展示された‘雲竜
赤変図’が日本で初公開されている。これはボストン美が所蔵する曽我蕭白
の大作‘雲竜図’を村上流に変容して漫画チックに仕上げたもので期待値とし
ては一番高い。
これをながめていて先月お目にかかったおもしろい漫画作品が重なってき
た。それは麻布台ヒルズのガーデンプラザAのなかに設けられている展示
ギャラリーのひとつに飾ってあった‘尾田栄一郎 ONE PIECE/regenesis’
(入場無料 2023.11.24~2024.2.29)。麻布台ヒルズギャラリーでみたオラ
ファー・エリアソン展が20分で終わったため、ほかをぶらぶらしていた
ら、この個展に遭遇した。小さい頃から漫画を楽しむ習慣がないので、
この尾田栄一郎(1975~)という漫画家はまったく知らないが、画面
はすごくにぎやかで美女あり怪獣ありと気を引くキャラクターたちであふ
れている。写真OKというのでぱちぱち撮った。5点で全部かは覚えてな
いが、惹かれたものはスマホのなかに入れた。
隣にいた若い男性に‘ONE PIECEは人気の漫画ですか?’と尋ねると、‘はい、
好きな人多いですよ’とのこと。こういわれるとかすかに‘ONE PIECE
’の評判をどこかで聞いたような気がした。明るい色彩と密度の濃い画面構
成でつくりだす動きのあるモチーフの描写にぐいぐい惹きこまれる。何か
の縁で尾田栄一郎に出会った。またどこかで作品をみてみたい。