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Channel: いづつやの文化記号
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神々の故郷 宮崎県! 天照大神 海幸彦・山幸彦

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Img_0005_20240309223901      天岩戸神社 拝殿

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天安河原

Img_0003_20240309224001      天鈿女命像

Img_0006_20240309224001      手力男命像

Img_0001_20240309224001    小杉放菴の‘天のうづめの命’(1951年 出光美)

Img_0002_20240309224001    安田靫彦の‘木花之佐久夜毘売’(1953年)

Img_20240309224001    青木繁の‘わだつみのいろこの宮’(重文 1907年 アーティゾン美)

海外でも国内でも旅行中はでかけた名所観光地では案内パンフレットは必ず
手に取り、有料のガイド本や小冊子、絵葉書なども関心が深いものはぬかり
なく購入している。今回は神々の故郷、宮崎県にきたので‘日向神話 青島
神社’(100円)、‘高千穂の神話と伝説’(600円)、‘高千穂の昔ばなし
(漫画入り)’(550円)を手に入れた。

宮崎県の北部にある天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)、天安河原(あまのやすかわら)、そして高千穂峡が近くなってきたとき、驚いたことがあった。それはこのあたりは谷がすごく深いこと。川は鋭く切り込まれたV字の遠い底を流れている感じ、ということはバスはとても高い所を走っていることになる。こういう光景をみたのははじめて。高千穂峡を堪能したあと向かったのは天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れてしまわれた天岩戸を御神体として奉っている天岩戸神社と八百万の神々はその対策を相談するために集った天安河原(強いパワースポットとしても知られている)。

神社の人の説明を聞きながら拝殿をみてそのあと遙拝殿に進む。ここからあの‘天岩戸’を川の向こうにみるのだが、写真撮影はNGとなっているので残念ながらその光景は案内パンフレットでしかリマインドできない。この天岩戸からどうして天照大神が出てくることになったかは、日本の神様の話に興味がある人は一度は聞いたことはあるにちがいない。岩戸のかげに一番の力持ちの天手力命(あまのたちからおのみこと)が身を隠したところで、天鈿女命(あまのうずめのみこと)が登場して滑稽かつちょっと卑猥なふりも加えて踊りまくる。これが集まった神様たちにおお受けであちこちで高い笑い声がおきる。天照大神にしてみれば自分がいなくなり太陽の火が消えてみんな困っているはずなの一体何がおこったのか、とても気になる。で、大きな岩の扉をそっと開けたら、それを待ってましたとばかり、天手力命が一気に扉を押し開けた。作戦は大成功!

この現場を再現したような絵がある。今、NHKの朝ドラの主人公になっている笠置しづ子をモデルにして小杉放菴が描いた‘天のうづめの命’。以前から大好きな絵だったが、‘天岩戸’を実際にみたのでさらに惹かれることになった。駐車場の前にとても笑える愛嬌のある天鈿女命の石像が設置してあった。神話でもうひとつ興味深い話がでてくる。初日に行った青島では‘海幸彦・山幸彦’の話を添乗員さんがじつに上手を語ってくれた。それを聞きながら兄弟の母親である木花佐久夜姫(このはなさくやひめ)や山幸彦と豊玉姫(とよたまひめ)の恋物語を夫々描いた安田靫彦と青木繁の絵を思い出していた。


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