麻布台ヒルズ
エリアソンの‘相互に繋がりあう瞬間が協和する周期’(2023年)
奈良美智のパブリックアート‘東京の森の子’(2023年)
昨年11月にオープンした麻布台ヒルズへでかけ、麻布台ヒルズギャラリーで
開催中の‘オラファー・エリアソン展’(~3/31)や現在日本で最も高い森JPタワーのオフィスビルに設置されたパブリックアートなどを楽しんできた。東京のど真ん中に今話題の街が出現したというので、平日なのに大勢の人であふれかえっていた。予想通り外国人が非常に目につく。昼食時とかさなったため、ガーデンプラザA、B、Dにあるフードショップには長い列ができていた。タイ料理の店をみて東京ミッドタウンに出店しているベトナム料理がすぐ思い浮かんだ。また、森JPタワーの入口横には‘将軍ハンバーガー’あった。アメリカにはこんなハンバーガー店があったの、西海岸、ハワイ?
オラファー・エリアソン(1967~)の序章は昨年7~10月にかけて行
われた‘テート美術展’(国立新美)だった。はじめてお目にかかった‘星くず
の素粒子’によって関心に火がつき、年末には麻布台ヒルズで新作が登場する
という流れになった。ガーデンプラザAにできた麻布台ヒルズギャラリーで
作品がお目見え。2000円の入館料を払って展示会場のイメージがつか
めないまま足を進めた。まず現れたのは国立新美でみたのと同じタイプの
オブジェ‘蛍の生物圏(マグマの流星)’。つかみは上々。そのあとぐっと気分
がハイになったのは水を使った大型インスタレーション‘瞬間の家’。暗闇の
空間にストロボの光がとびかい作品が自在に動き回るよう映るように演出している。みてのお楽しみ!作品の数は全部で8点くらい、部屋は3つだから20分もあれば十分。いつものように図録(2750円)を購入して、次の作品パブリックアートへ向かった。
作品があるのは麻布台ヒルズの象徴である森JPタワーのオフィスロビー。高い天井から吊り下げられているのが‘相互に繋がりあう瞬間が協和する周期’。上をみあげてすぐ連想したのがDNAの二重らせん模型。エリアソンの作品には‘素粒子’、‘マグマ’、、など量子力学、地球科学、生命科学に関連するフレーズがいろいろでてくる。アートとサイエンスの次元をこえた絡みによって超ミクロから宇宙空間へと世界が大きく広がっていく。
パブリップアートにビッグなオマケがあった。それは人気の作家、奈良美智の‘東京の森の子’、後ろにいた女性が‘ここに奈良智があるんだ!’と喜んでいた。‘同じ気分です!’と言いそうになったが、それはやめといた。土日は大混雑しているにちがいない。お楽しみスポットがまたひとつ増えた。