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Channel: いづつやの文化記号
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ミューズにとどけ追っかけ絵画! ゴーギャン

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   ‘マンゴーを持つ女’(1892年 ボルチモア美)

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   ‘チェロ奏者ウパウパ・シュネークルード’(1894年 ボルチモア美)

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   ‘いつ結婚するの’(1892年)

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   ‘市場’(1892年 バーゼル美)

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   ‘神の子の誕生’(1896年 ノイエ・ピナコテーク)

アメリカのボルチモア美にはマティス同様、見たくてしょうがないゴーギャ
ンの絵が2点もある。ゴーギャンの画集には必ず載っている‘マンゴーを持つ
女’と‘チェロ奏者ウパウパ・シュネークルード’。どちらも画面いっぱいに
人物が描かれているのが特徴で鮮やかな色彩表現に強く惹きこまれる。本物
の前では‘最高の瞬間‘を味わえるのは間違いない。

‘いつ結婚するの’には苦い思い出がある。2015年、ワシントンのフリー
ア美で開催された‘宗達展’をみるためアメリカに出かけた。長年の夢であった
‘松島図’をみたあと、フィラデルフィア、NYをまわり、最後のボストンをめ
ざして列車に乗り込んだ。そして、座席の前の網掛け(前席の後側)にあっ
たワシントンのフリップス・コレクションで開かれている特別展(10/10
~1/10)のチラシが目に入った。そこに載っていたのがその年の2月の
競売で3億ドル(約360億円)で落札されたゴーギャンの‘いつ結婚するの’
だった! 事前にこの情報をつかんでいたら、ワシントンでほかの観光をパス
して足を運んだのに、残念でならない。

スイスでの美術館巡りをいつか実現させようと思っている。どこを訪問する
かはおおよそ決めていて、そのなかにバーゼル美も入っている。だから、
その段取りが整えば古代エジプトの壁画に描かれた人物像を連想させる‘市場’
にぐんと近づく。ちなみにほかで訪問することになっているのはチューリヒ
美、オスカー・ラインハルト・コレクション、セガンチーニ美、ベルン美など。

チューリヒに1週間くらい滞在し、ここからスイスの各都市をまわることにし
ているが、ドイツのミュンヘンにあるノイエ・ピナコテークに足をのばす
オプションもある。若い頃住んでいたジュネーブからクルマでミュンヘンを訪
れたが、当時はまだ美術鑑賞にめざめてなく普通の観光客の気分で古典絵画館
の方だけをみた。近現代絵画館に入館すればゴーギャンの‘神の子の誕生’、マネ
やゴッホの名画と対面できる。なんとしても実現させたい。


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