Quantcast
Channel: いづつやの文化記号
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4042

サントリー美の‘大英博物館 北斎’!

$
0
0

Img_0001_20220512222201
    ‘芥子’(1831~32年)

Img_0002_20220512222301
    ‘芙蓉 雀’(1831~32年)

Img_20220512222301
    ‘長春・黄鳥’(1834年)

Img_0003_20220512222301
 ‘虎耳草・蛇苺・鵙・翠雀’(1834年)

Img_0004_20220512222401
    ‘滝に鯉’(1833~34年)

今年は全国各地で鑑賞欲を刺激する展覧会がたくさん行われる。だから、
昨年末手に入れた‘日経おとなのOFF 2022年絶対見逃せない美術展’
を頻繁にみている。今、出動のタイミングをはかっているのが大阪中之島
美で開催中の‘モディリアーニ展’(4/9~7/18)。これとセットにする
京都の美術館をどこにするかをあれこれ検討している。

サントリー美で先月からはじまった‘大英博物館 北斎’(4/16~6/12)
の評判がすこぶるいいらしい。浮世絵のコレクションで世界的に知られる
海外のブランド美術館のひとつが大英博物館。この里帰り展は2017年
大阪のあべのハルカス美で開かれた‘北斎 富士を超えて’に出品された大英
博のものがもう一度、今度は東京で披露されるもの。サントリー美は本当に
いい仕事をする。

わざわざ大阪にでかけてすばらしい摺りのみられる北斎コレクションを堪能
させてもらったので今回はパスなのだが、気の合う人たちにいつもこの北斎
展を薦めているので、どこがスゴイのかいくつか紹介したい。
北斎は花鳥画の名手、天保2年~3年頃(1831~32)に描かれた花鳥
画シリーズ(10点)のうち、大英博は3点もっている。‘芥子’、‘百合’、
‘芙蓉 雀’。そして、その2年後に描かれた花鳥画(10点)。これは10点
全部所蔵している。これまでボストン美の7点が2013年に里帰りしたが、
それを上回る感動をもらった。‘長春・黄鳥’、‘芍薬・カナアリ’、‘虎耳草・
蛇苺・鵙・翠雀’などどれも目を楽しませてくれる。この13点をみたら幸せ
な気持ちになること請け合い。展示期間をチェックしたら通期でみられる。
是非!

そして、シュール感覚のある‘滝に鯉’も見逃せない。ギメ美にもいい鯉の絵が
あるが、見ごたえのあるのはこの鯉。これもいつ出かけてもみられる。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4042

Trending Articles