ジャンプ団体で日本は見事銅メダルを獲得した。拍手々!3位以内に入ったのは長野大会以来16年ぶりのこと、葛西が銀に輝いたラージヒルに続き団体戦でも銅、日本の得意とする種目が久しぶりに日本中を熱くした。やっぱりジャンプはおもしろい。
4人は2本ともいいジャンプをした。失敗ジャンプがないというのがすごい。1回目が終わって日本の得点はオーストリア、ドイツにちょっと離されたが3位、4位のポーランドにだいぶ差をつけたからメダルの可能性が高まった。あとは2回目で大ジャンプを連発して2位に食い込めるかどうか。
若い清水(20歳)は今大会調子がいい。思いっきりのいいジャンプで距離も131m50と申し分ない。2番手の竹内択(26歳)は1月に体調がすぐれず苦しい思いをしたなかでのオリンピックだったが、それをみじんもださず130mも飛んだのだから立派。
伊東大貴(28歳)は数年前はW杯で優勝するなど日本のトップジャンパーだった。今回は個人戦はラージヒルだけの出場だったが、解説者の原田氏がその技術を高く評価していた通り、団体でも2本とも葛西につぐ安定したジャンプをみせた。
2回目132mを飛び頼りになるなと感心していたら、着地したあと普通なら緩く大きなカーブをえがいて止まるのにそれができず横に倒れた。どうしたのかなと思っていたら、これは左ひざの痛みのせいだった。ひざは相当悪かったのにすばらしいジャンプをびしっと決め銅メダル獲得に貢献した。この精神力はスゴイ。
最後に飛んだ葛西紀明(41歳)は気力、技術とも今最高の状態、またも134mのビッグジャンプ。まさに切れ味鋭いサムライジャンプ。これで葛西は原田、船木と同じくらい名の知られた輝けるジャンパーになった。これからもジャンプ陣のリーダーとしてがんばってもらいたい。