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Channel: いづつやの文化記号
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ポリーニの‘ベートーヴェン・皇帝’!

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     ベートーヴェンの‘ピアノ協奏曲5番・皇帝’を演奏するポリーニ

週2回近くの会員制スポーツジムで水泳をしている。クロール専門で
25mプールをゆっくりペースで休憩なしで1時間、距離にすると1㎞
くらい。だから週に2㎞泳いでいることになる。今年の1月からジムが
変わったのだが、会員の数が多いため一つのレーンを以前のように独占
して泳げなくなった。昨年までは1時間泳いでも疲労感をあまり感じな
いで泳ぎ終わるという調子だったのに、新しいレーンではすれ違いに気
を使うのが影響してか後半は疲労がたまるようになった。

5ヶ月経ったので体も徐々に慣れてきてはいるが、もとのリズムにもど
るのはまだしばらくかかりそう。今、この体調のちょっとした狂いを和
らげてくれているのがTou Tubeから流れてくるクラシックの名演奏。
とくによく聴いているのがマウリツィオ・ポリーニ(1942~)が弾
くベートーヴェンの‘ピアノ協奏曲5番・皇帝’。この演奏は2014年に
行われたもので共演するのはスペインのガリシア交響楽団(スペイン北
西部のア・コルーニャに1992年設立)。指揮するのはなんとポリー
ニの息子。親子で‘皇帝’を演奏するというのがおもしろい。

ポリーニはこのとき72歳。つくづくポリー二のピアノはスゴイなと思
う。5曲あるピアノコンチェルトの最高峰である‘皇帝’が70歳をこえ
てもこれほど立派に弾けるのだから、神業的な演奏である。マーラーに
魅せられていたときは明けても暮れてもマーラーだったが、現在は演奏
時間の長いマーラーは年に2回くらいにとどめ、ベートーヴェンを聴く
ことが多くなった。でも、聴くのは3曲だけ。‘皇帝’と‘交響曲5番・運命’
と‘第9’。歳をとるにつれ心と体に優しさと生きる力を注入してくれる
ベートーヴェンが神のような存在になった。


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