昨日のSPで五輪史上最高の101.45点をだし金メダルの期待がかかる羽生結弦(19歳)、見事に男子の頂点に立ち日本に今大会初の金メダルをもたらした。拍手々!
SPの演技があまりにすばらしかったので、今日のフリーでも最高の滑りとジャンプをみせつけてオリンピックチャンピオンになると思っていたが、イメージ通りにはいかなかった。最初にとんだ4回転ジャンプで転倒、技術的なことはわからないが4回転ジャンプには2種類あり、これはサルトという難しいほう。誰でもできる技ではないらしい。羽生は緊張しているのか、これをみた瞬間金はダメだなと思った。心がザワザワしてくる。
2回目の4回転ジャンプは楽に成功させた、ところがそのあとのジャンプでまた転んだ、ううーん、これは厳しくなった。だから、後半の演技はなにか放心状態でみていた。だぶん大勢の人が同じような気分だっただろう。
こうなると、世界選手権で3連覇しているカナダのパトリック・チャン(23歳)が大きくみえてくる。最初に4回転ジャンプ&3回転をびしっときめたから、ますます落ち込む。ところが、このチャンも相当なプレッシャーを感じていたのか、ジャンプのあと両手をついたり、失敗が3回もあった。解説していた本田氏も細かいミスを指摘。これは意外な展開になった。結果は羽生のほうが高い得点。こんなこともあるんだ、ほっとすると同時に体中から嬉しさがこみあげてきた。
日本人スケーターが五輪で金メダルを獲得するなんて、歴史に残る快挙である!トリノ大会で荒川静香が金メダルに輝いたが、2人とも仙台の出身。宮城県は真にフィギュア王国、これからますますフィギュア熱が高まるにちがいない。
町田、高橋も5位、6位にはいり健闘したがメダルにはとどかなかった。この二人にも拍手々!。おもしろいことに上位6人のうちヨーロッパ人は4位のスペインのフェルナンデスだけ。ほかの5人はアジア系。フィギュア男子の勢力地図が大きく変わってきた。次の大会は韓国、羽生の2連覇は大いに可能性があるし、もう一人日本人がメダルを獲るかもしれない。