馴染みの美術館に関して、ひとつ嬉しい話がでてきた。世田谷にある静嘉堂
文庫美が来年、展示ギャラリーを丸の内の明治生命館1階に移転させるとい
う。これまで何度も通った静嘉堂文庫は到着するまでちょっと時間がかかる。
東急田園都市線の二子玉川駅で下車し、すぐ近くにあるバス乗場から東急コ
ーチバスに10分くらい乗っていると美術館もうすぐ、少し傾斜のある坂道
を約5分歩くと正面入り口がみえてくる。
静嘉堂文庫が収蔵する岩崎家の美術コレクションは一級の絵画や陶磁器など
が含まれており、企画展でなくても自慢のお宝が公開されるたびに足を運ん
でも大きな満足が得られる。例えば、国宝の‘曜変天目’や俵屋宗達の‘源氏物語
関屋澪標図屏風’がでてくるときはいつも浮き々気分で駆けこんでいる。そう
した名品が来年からは丸の内でお目にかかれというのだから、たまらない!
具体的な展示の時期についてはまだ情報が入ってないが、前半or後半?
今月はじめ三菱一号館美のコンスタブル展を急遽みにいったとき、現在静嘉堂
文庫では‘旅立ちの美術’(4/10~6/6)が開かれていることを知った。
チラシのキャッチコピーがとびはねている。‘行くぞ、丸の内ー移転前、最後の
展覧会’。河鍋暁斎の‘地獄極楽めぐり’が出品されているので新型コロナの感染
状況次第だが、会期末までのどこかで出かけるかもしれない、
これが終了すると主要なお宝は三菱一号館で開催される‘三菱の至宝展’
(6/30~9/12)でも披露される。一度しかお目にかかってない‘平治物語
絵巻 信西巻’と橋本雅邦の代表作‘龍虎図屏風’が登場するので開幕が待ち遠
しい。だが、これも感染力の強い変異型ウイルスにつぶされる可能性もある。
安心してこの特別展がみれれば最高のお楽しみだが、果たして。