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村上華岳の‘太子樹下禅那之図’(1938年)
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村上華岳の‘武庫山春雲’(1936年)
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麻田鷹司の‘天橋雪後図’(1972年)
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北大路魯山人の‘つばき鉢’(1938年)
昨年、忘年会で会った友人は京都の南座で歌舞伎をみると言っていた。南座
から八坂神社のほうへ行く途中にあるのが何必館・京都現代美術館。この
何必館が‘かひつかん’と読めるようになるまで時間がかかった。‘何ぞ必ずし
も’と定説にとらわれない自由な創作活動を実践するという意味が込められ
ている。
この美術館の存在を知ったのは‘昭和の日本画100選’(1989年)に選
ばれた大阪市生まれの村上華岳(1888~1939)の‘太子樹下禅那之
図’と京都市生まれの麻田鷹司(1928~1987)の‘天橋雪後図’と出会
ったから。美術館はいつも才能豊かな画家の傑作と結びついており、何必館
の読み方はすぐには定着しなかったが漢字3文字は深く脳に刻まれた。
華岳は墨の太い線とぼかしを使って精神性の高い山水画をたくさん描いた。
‘武庫山春雲’をじっとみているとじわーっと自然の生命力につつまれていく。
そして、この山水画とともに華岳の代名詞となったのが仏画。菩薩像は丸顔
と大きくて鋭い目が特徴。代表作の‘太子樹下禅那之図’は悟りをひらくため
樹下で修業する若き日の釈迦が描かれている。こんな仏画を生み出した華岳
の画才の凄さに200%KOされた。
麻田鷹司の天の橋立図は雪舟と川端龍子の絵と並ぶすばらしい絵。冬の日本海
の厳しさが感じられる。またこの地を訪れてみたい。
ここは北大路魯山人(1883~1959)のコレクションでも有名。300
点くらい所蔵している。来月日本橋三越でこのコレクションを披露する‘北大路
魯山人展’(2/5~2/17)が行われる。久しぶりの魯山人なので楽しみ。