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美術館に乾杯! ウフィツィ美 その一

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     ヴェッキオ宮殿の横にあるウフィツィ美

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     チマブーエの‘荘厳の聖母’(1285年)

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     ドゥッチオの‘荘厳の聖母’(1285年)

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     ジョットの‘荘厳の聖母’(1305~10年)

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     マルティーニの‘受胎告知’(1333年)

美術への関心が人並みという観光客でもパリへ行けばルーブル美に入館す
るのは大きな楽しみであり、フィレンツェへ出かければウフィツィ美の
ルネサンス絵画に心がときめく。この前ウフィツィへ行ったのは2010
年だが、そのときはすでに時間予約制になっていた。今は前よりもっと
混雑してそうだから旅行会社は予約の確保が大変かもしれない。

ルネサンス芸術が花開いたのはフィレンツェ、そのためウフィツィには
初期のルネサンス絵画からボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ラファエロと
いった盛期ルネサンスのビッグネームの名画がずらっと並んでおり、館内
をまわっている間はテンションが上がりっぱなし。じっくりみたら俄か
ルネサンス評論家になれることは請け合い。

最初の部屋でに立ち尽くしてみてしまうのはチマブーエ(1240~
1302)、ドゥッチオ(1255~1319)、ジョット(1267~
1337)によって同じテーマ‘荘厳の聖母’で描かれた大きな祭壇画。ジョ
ットの師匠チマブーエとシエナ派の祖とされるドゥッチオの絵は聖母の顔
の描き方がとても似ている。ともにゴシックの香りがまだ幾分残っており
硬い感じはいなめないが、きりっとしたまじめそうな表情はなかなかいい。

一方、ジョットの聖母となるとがらっと雰囲気が変わる。全体的に金色を
中心に明るい色彩になり存在感をぐんと増した聖母子が目に強烈に焼き
つく。まわりの天使たちも生き生きと描かれており革新的なルネサンス
絵画がまさに誕生したという感じ。この絵をみて天才ジョットをだいぶ感
じられるようになった。

ドゥッチオとともにシエナ派の代表画家となったマルティー二(1284
~1344)の‘受胎告知’に描かれた聖母マリアのみたときは西洋の女性と
いうよりはアジア系の女性という印象が強かった。そう思わせるのはあま
りにも目が細いから。おもしろいのは大天使ガブリエルから神の子の懐妊
を告げられたマリアのリアクション、なんだか嫌々受け入れたようにみ
える。


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