ココログブログのシステムの大改訂があった後、文章と画像が以前と同じスタイルになるようあれこれトライしているが、まだ安定に至ってない。文章の塊と塊の間の間隔が一行以上になったり、画像につけたタイトルのあとにすぐ画像が張り付いたりとどうもしっくりいかない。もうしばらくお待ちいただきたい。
第一廊下につくられた僧房に描かれたアンジェリコ(1395~1455)のフレスコ画は一点々味わい絵が並んでいる。とくに印象深いのが‘われに触れるな’、庭師の姿で現れたキリストとマグダラのマリアが対面する劇的な場面が丁寧に描かれた植物のなかに浮き上がっている。この庭の描写は‘受胎告知’とすぐむすびつく。
‘キリストへの嘲笑’はちょっとシュールの絵。目隠しされたキリストのまわりに4つの手とつばを吐く男の顔が描かれている。暴行する者をこういうふうに表現することがとても新鮮だった。アッシジでみたジョットの絵にも手がでてくるのがあるが、この絵をみていたのでドギマギせずにすんだ。
ここにあるギルランダイオ(1449~1494)の‘最後の晩餐’はこのモチーフのヴァリエーションのひとつとして美術の本によくでてくる。ダ・ヴィンチのものとちがい裏切り者のユダはテーブルの手前側に座っておりキリストと使徒たちとは別扱いで描かれている。
フィレンツの街を一時支配したドミニコ会修道士サヴォナローラの肖像は強烈なインパクトをもっている。鋭い目つきで狂信的に説教されたら普通の神経の持ち主はコロッと参ってしまう。