本日、年末恒例の今年の新語・流行語大賞が発表され、‘じぇじぇじぇ’、‘今でしょう!’、‘倍返し’、‘お・も・て・な・し’の4つが年間大賞に選ばれた。
大方の人はこの4つが皆選ばれると予想していたのではなかろうか。この賞はひとつに限定されているわけではないだろうから、納得の結果という感じ。このなかでとくに思い入れがあるのが‘じぇじぇじぇ’、NHKの連続テレビ小説‘あまちゃん’を毎日楽しくみ、能年玲奈の演じる主人公が発するこの言葉にどれだけ頬をゆるませたことか。じつにおもしろかった。
脚本家宮藤官九郎のコミックに最初に嵌ったのは同じくNHKで2年前?に放送された‘サラリーマンネオ’、そして今年の‘あまちゃん’。民放でこの脚本家のドラマをみたことがないから詳しくはわかってないが、今日本で最もおもしろい映画やTV番組をつくっている脚本家は宮藤官九郎と三谷幸喜ではないかと思っている。当たっている?
10/1付けの朝日新聞に宮藤官九郎へのインタビュー記事が載り、その‘あまちゃん論’にいたく共感した。コミックをやる人は誰もそうかもしれないがこの人は‘いいもの、楽しいもの、笑えるものをいつも探している’という。
‘サラリーマンネオ’と‘あまちゃん’をみて感じたのはドラマで演じられる笑いはとても自然。つくりこんだ笑いという感じではなく、気の合う友達や仲間と語らうとき素のままにでてくる小さな笑いをすぐ忘れてしまわないで鋭くつかみとりストーリーのなかにおとしこんでいく。このあたりの心のあやの描写力と笑いのセンスが絶妙。その豊かな才能にはほとほと感服させられる。
予備校講師の林修先生の‘今でしょう!’もいいフレーズ。業績が上がっているいい会社では‘今でしょう!’は職場のあちこちで飛び交っているにちがいない。目指す大学に受かるために日夜頑張っている予備校生だけでなく、林先生はこの言葉でサラリーマンにカツを入れた。本当にたいした人物である。
半沢直樹の決めセリフ‘倍返し’は続編でさらにパワーアップするだろうか、楽しみ!滝沢クリステルが東京五輪招致のプレゼで日本をPRするのに使った‘お・も・て・な・し’、日本人のこころを表す象徴的なものなのに、現実は困ったことになっている。そう、食材偽装問題!
ネットや動画でこのニュースが世界中に流れると‘おいおい、日本はおもてなしの国ではなかったのか!日本人の笑顔ややさしい振る舞いに騙されないでホテルやレストランの食事は気をつけよう’と思う外国人がふえてきてもおかしくない。そして、‘おもてなし’はもうひとつの話が。東京の魅力をアピールした猪瀬知事が徳洲会から‘おもてなし’されていた。おもてなしをする側の人間がおもてなしされてどうする!