ドランの‘シミーズの女性’(1906年 コペンハーゲン国立美)
3日くらい前、新聞に現在東京都美で開催中の‘ムンク展’(1/20まで)が来館者数40万人を達成したという記事が載っていた。‘叫び’は美術ファンの心を予想を以上にとらえているようだ。わが家は今年‘ムンクイヤー’だったので素直に嬉しい。
昨年からはじめたMy‘好きな女性画’に加わったニューフェイス!今年はみな西洋絵画になった。5月に出かけた北欧ではお目当てのフィヨルド観光とともに気分がぐっと盛り上がったのが美術館めぐり。運よくいい絵にたくさん出会えたが、ムンク(1863~1944)とドランの(1880~1954)がMy‘好きな女性画’に加わった。
‘画家の妹、インゲン’は画集で知っていたが、本物は等身大くらいの大きな絵。男性でも女性でもムンクの描く肖像画は大きいのでも本人と対面しているような感じになる。この妹、どうでもいいことだがタレントの橋本マナミを連想する。
コペンハーゲン国立美に飾ってあったドランの‘シミーズの女性’には200%やられた。ドランの後期の作品ではパリのオランジュリー美に‘大きな帽子を被ったポール・ギョーム夫人の肖像’という魅力的な作品があるが、初期のフォーヴィスム真っ只中にこんなインパクトのある絵を描いていたとは! ドランは風景画だけではないことがわかったのは収穫。
東京都美であった‘藤田嗣治展’でもっとも惹かれたのが‘座る女’。これは初期の肖像画で所蔵しているのは日本のコレクター。乳白色の肌と黒い目と黒髪、そして黒の衣装のコントラストが強烈。思わず引きずり込まれた。
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