昨日、狩野元信展の後期を見るため出かけたサントリー美で大変嬉しいニュースに接した。4階の展示室から3階へ降りていくときなんの気なしに手にとったチラシに驚きの絵画が載っていた。
その絵はセザンヌの‘赤いチョッキの少年’、出品される展覧会は来年2/14~5/7に国立新美で行われる‘至上の印象派展 ビュールレ・コレクション’。すでにチラシは入手していたが、そこに目玉として使われていたのは一度みたことのあるルノワールの‘可愛いイレーヌ’。
スイスのビュールレ・コレクションの印象派作品が日本でみれるのは嬉しい話だが、このルノワールはお目にかかっている。そして、折角ビュールレ・コレクションをもってくるのに、セザンヌの画集に必ず載っている‘赤いチョッキの少年’は含まれてない。だから、楽しみは楽しみだが期待値は高くならない。
ところが、100%諦めていた‘赤いチョッキの少年’が出品されるという。これは大変なことになった。2年前、再訪したフラデルフィア美で前回みれなかった‘大水浴図’との対面を果たし、残る追っかけ画は2点になった。‘赤いチョッキの少年’とプーシキン美にある‘マルディ・グラ’。
セザンヌをコンプリートするのに欠かせない2ピースのひとつにあと3カ月もすると会える。そして、最新の情報によるとモネの大きな睡蓮(縦2m、横4m)も初登場し、ゴッホの‘日没を背に種まく人’もでてくるらしい。これなら期待値は大きくジャンプする。
印象派展は来年の夏にも大きなのがある。横浜美の‘モネ それからの100年’(7/14~9/24)。この美術館は印象派展が得意、ゴッホ展、プーシキン美のゴッホやゴーギャン、昨年のカサット展。このモネ展も期待できそう。