スペインから興味をそそる話が飛び込んできた。26日、スペインの裁判所がダリの娘という人物の主張をDNA鑑定により確かめるため、ダリの遺体を掘り起こすことを命令したというのである。
報じられるところによると娘を名乗るこの女性は61歳の霊媒師、いかにも怪しいが、母親はダリの家政婦として働いていたとき関係ができて生まれたという。話としてはありそうなことだから、そういうことがあったのか!とまあ受け入れられる。
1989年、85歳で亡くなったたダリの遺骸が埋葬されているのはダリの生まれ故郷、スペインカタルーニャ州のフィゲラスにある‘ダリ劇場美術館’(1974年開館)、この美術館を運営しているガラダリ財団にとってはえらいことがふっかかってきた。当然NO,すぐ上訴した。
仮にDNA鑑定でダリの娘ということになれば、この霊媒師は今財団が管理している遺産の25%が相続できることになる。だから、彼女としては黙っているのはもったいないと思ったとしても誰も文句は言えない。61歳というと生まれたのは1956年。ダリ52歳の頃の子どもということになる。
この頃、ダリとガラの愛は冷めきっていて、ガラは若い燕たちと遊びまくっていた。それでもダリは何も言えなかった。可哀想なくらいガラにほったらかしにされていた。
二人はそんな関係だったから、ダリが愛人をつくったとしてもおかしくはない。でも、ダリは性不能者だったということも聞いているので、子どもがつくれたかどうかは甚だ疑問。さて、この話どう転んでいくのか。