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Channel: いづつやの文化記号
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‘プーシキン美展’の観客数が20万人を突破!

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Img_0004_2     モスクワ プーシキン美術館本館

Img_2     ロランの‘アポロとマルシュアスのいる風景’(1639年頃)

Img_0001_2     ミレーの‘薪を集める女たち’(1850年代前半)

Img_0002_2     シャガールの‘ノクターン’(1947年)

二日前のTVニュースで‘プーシキン美展’(横浜美 9/16まで)に足を運んだ人の数が20万人に達したことを報じていた。展覧会には頻繁に入っているが、それが終了した時累計の観客数がどのくらいだったのかについて注意をはらうことがないので、この20万人が人気度としてどのくらいの位置になるのかピンとこない。

開幕したのが7/6、休みを除くと40日、すると一日平均で5000人。これは観客動員数としてはかなり多い。閉幕まで20数日あるから最終的には30万人をこえるのは確実。この展覧会は実施のタイミングがとても良かった。展覧会がはじまる少し前に美術館の目と鼻の先にビッグなショッピングモール‘MARK IS’がオープン、そして地下鉄副都心線と東急線の相合乗り入れになり埼玉の人たちの横浜へのアクセスが飛躍的に向上した。中華街で食事したあと美術館に寄ってルノワールをみようかと思う人だっているかもしれない。

さらにいいことが重なった。8/20に放送されたBS日テレの‘ぶらぶら美術館・博物館’で知ったのだが、夏休みの子どもたちには楽しみな‘特別展 マンモス「YUKA」’がパシフィコ横浜展示ホールで同時開催されている(9/16まで)。だから、今美術館のある‘みなとみらい’は大勢の人が集うホットなエンターテイメントゾーンになっている。

‘ぶらぶら美術館’は2回くらいみたことはあるが、ふだんはみない美術番組。でも、今回はプーシキン美展をぶらぶらするのでチャンネルを回した。展覧会ではいい作品には多くの人が感激する。この感激を共有するというのがとても大事。案内役の山田五郎さんの好みとだいたい合ったのでにわか同士になった感じ。

感想記を3回綴ったのに、大変魅了されたロランの‘アポロとマルシュアスのいる風景’は割愛した。これには理由があり、今回図録を購入しなかったため載せる図版がなかったから。この絵の絵葉書がないので記憶を残すため新聞の切り抜きで納得させていたが、消化不良の感は否めない。この番組をみたのはロランを期待してのこと。これがぴたっと合った。のっけから絵の題材となったギリシャ神話を詳しく説明していた。デジカメで撮れば新聞よりは画質はいいのでおんの字。皮を剥がれるという過酷な運命が待っているマルシュアスに自然と目がいく。

ロランとともにありがたかったのが同じく絵葉書が用意されてないミレー(1814~1875)とシャガール(1887~1985)。とくに赤が印象深いシャガールの‘ノクターン’はこれで忘れられない絵になった。マティスの‘カラー、アイリス、ミモザ’では隣の方と好みが分かれたが、このシャガールは心が一致した。


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