大相撲1月場所は昨日初優勝を決めた大関稀勢の里が千秋楽も白鵬をすくい投げで破り優勝に花をそえた。これで成績は14勝1敗となり場所後の横綱昇進が決定した。拍手々!
ここ一番に弱かった稀勢の里がようやく優勝してくれた。初日からずっと見ていたが、中盤に入るといつものプレッシャーに弱い面がでて敗けが続いていた琴奨菊にいいところなく押し出されてしまった。折角前の日に白鵬が敗け優勝争いのトップに立ったというのにすぐ並ばれそうになった。ところが、今場所は稀勢の里にツキがあった。同じ部屋の高安が白鵬を堂々の相撲で2敗目をつけてくれた。
白鵬は後半戦に体力が落ち思わ力士に苦杯をなめ、日馬富士、先場所優勝の鶴竜の休場、さらに豪栄道まで遠藤戦で膝を痛め休場となると優勝するのは稀勢の里のほかに誰がいるのかという状況。だから、稀勢の里の優勝をみんなでお膳立てしてくれたようなもの。
そして、今場所は精神的に一皮向けたように落ち着いていた。その冷静さは今日の白鵬との一戦にもでた。白鵬の一気に寄りを必死でこらえうまく体をかわしてすくい投げで仕留めた。本当に強かった。この一番で稀勢の里の横綱が確定した。
日本人の横綱が誕生するのは19年ぶり。頂点にたったらもうプレッシャーから解放される。だから、稀勢の里はさらに精進を重ねれば強い横綱になれる。かんばって期待にこたえてもらいたい。